「スマホ認知症」を放っておくと、うつ病になる理由

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スマホ認知症」を放っておくと、うつ病になる理由

 

いつもスマホに頼ってばかりいると、私たち人間が日々の生活を送るために必要不可欠なものが少しずつ失われていきます。

 

日本医師会と日本小児科医会によるポスターでは、「スマホの時間わたしは何を失うか」という文言をメインコピーとして、スマホを使いすぎると「学力」以外にもさまざまな能力が低下することが注意喚起されています。

「学力」以外では、「睡眠時間」「体力」「視力」「脳機能」「コミュニケーション能力」などが失われていくと記載されています。

 

ただ、失われていくものは、これだけではありません。

このほかにも重大なものが失われていきかねないのです。

 

これまで多くの「スマホ認知症」の患者さんを診てきて、もっとも痛切に感じているのは、「心身の健康」がてきめんに失われていく点です。

スマホ認知症」や「脳過労」の患者さんは、記憶力低下やもの忘れ以外にも、決まって多くの体調不良を訴えられます。

 

具体的に症状を挙げると、だるさ、疲労感、頭痛、めまい、不眠、肩こり、腰痛、冷え、動悸、息切れ、下痢、胃痛、腹痛、食欲不振など。

これらの不調症状は2つも3つも複数重なっているケースがほとんどです。

また、イライラ、落ち込み、集中力低下、何もする気が起こらない、気分が晴れない、キレやすくなったなどの精神症状を訴える人も数多くいらっしゃいます。

 

そして、「スマホ認知症」や「脳過労」をちゃんと治さずにこうした不調症状を放っていると、ほとんどの方がうつ病に移行していくようになるのです。

 

なぜ、「スマホ認知症」や「脳過労」を放っておくとうつ病になるのか。

これには脳のデフォルトモード・ネットワークという機能の不調が関係しています。

 

デフォルトモード・ネットワークは、何もせずにぼんやりしているときに働く機能で、「集中/ぼんやり」「働く/休む」などの切り替えをコントロールしている脳システムです。

 

ところが、普段からスマホにべったりと依存していたり、ぼんやりする暇もないくらい忙しい生活を送っていると、このシステムが正常に機能しなくなり、集中したいときに集中できなくなったり、休みたいときに休めなくなったりするようになるのです。

 

これにより、心身がコントロール不能のような状態に陥って、さまざまな不調症状やうつ症状が表れるようになっていくわけです。

 

だから、決して甘く見てはいけません。

 

私は、「スマホ認知症」や「脳過労」は、すでに脳が健全なバランスを失っている状態であり、いつうつ病になってもおかしくない状態だと捉えています。

 

つまり、「もの忘れが増えた」「うっかりミスが増えた」「集中できない」「疲れがとれない」「落ち込みやすい」「体の調子がおかしい」といった数々の症状は、日々のオーバーワークに疲弊した脳が発しているSOS信号であり、早急に手を打って治療しなくてはならない状態であることを示すサインなのです。

 

それに、こうした脳の疲労は知らないうちにじわりじわりと蓄積していくことが多く、異変に気づいたときにはかなりまずい状態になっていることが少なくありません。

ですから、とくにスマホやパソコンにどっぷりつかっている方は、日々の心や体のコンディションに十分に注意を払うようにしてください。

そして、「心の健康」「体の健康」という“自分にとって大切なもの”が失われることのないよう気をつけていきましょう。

「その「もの忘れ」はスマホ認知症だった より」

 

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自律神経を整えるためには生活リズムを作るとともに栄養面も非常に大切です。

からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。

ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。

いわば元気の素です。

B群は協力しあっていますから、どれが欠けても疲れやすくなります。

そして、ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。

 

脳を酷使するときには、たくさんのビタミンB群が消費されています。

B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。

糖質を分解するB1が不足すると、脳のエネルギーが不足し、とたんに頭が回らない状態になります。

また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。

神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。

 

ビタミンB12は胃液からつくられる糖タンパクと結合して吸収されます。

この糖タンパクが内因子と呼ばれるものですが、胃の病気、胃粘膜に障害がある人は内因子がつくられず、ビタミンB12が吸収されなくなります。

しかし、ビタミンB12は大量に摂ることで浸透圧の原理による押し込み効果によって胃の内因子と関係なく吸収されることが分かっています。

吸収率を高めるビタミンB12摂取量の目安は1000μg(マイクログラム)以上と考えられています。

また、主に動物性食品にしか含まれないというビタミンなので、野菜中心の食生活の人や、ダイエットをしているなど食事の量が少ない人は、ビタミンB12を補った方が良いとされています。

加齢、胃の病気、ストレスなどでも不足します。

 

ビタミンB12について?

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