野菜――ブロッコリースーパースプラウトが最適

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野菜――ブロッコリースーパースプラウトが最適

 

野菜に豊富に含まれる食物繊維は、腸管でブドウ糖コレステロールの吸収を穏やかにし、食後血糖値の上昇を抑えてくれます。

また、食物繊維を多くとることで、糖尿病の発症や心臓病死のリスクが抑えられることも報告されています。

 

さらに、体の中で糖とタンパク質とが結合する「糖化反応」を抑えてくれるような食材がおすすめです。

ほうれん草、トマト、インゲン、セロリ、プロッコリーといった、いわゆる緑黄色野菜には、糖化反応を阻害するポリフェノール、ビタミンやαリポ酸が含まれており、体内でのAGEの生成を抑えてくれます。

 

中でもおすすめしたいのがブロッコリースーパースプラウトです。

これは、発芽して3日目のブロッコリーの新芽。

最大の特徴は、抗糖化・抗酸化作用の強い「スルフォラファン」というファイトケミカルを通常のブロッコリーと比べて20倍も多く含んでいる点です。

 

また、ブロッコリースーパースプラウトには、スルフォラファンのほかにも、ビタミンB群やC、E、パントテン酸葉酸などさまざまなビタミンが含まれ、カリウムマグネシウムなどのミネラルや食物繊維が豊富に含まれています。

 

実際、ブロッコリースーパースプラウトの抽出物には糖化反応を抑える働きがあること、また、スルフォラファンには、糖化反応だけではなく、AGEの受容体であるRAGEの数を減らして、AGEによる臓器障害を抑えてくれる作用があることが動物実験で示されています。

 

さらに、人間を対象とした研究では、ブロッコリースーパースプラウトを1日半パック2カ月間、毎日食べることで、腹囲と体重が減り、血中のAGEレベルや総コレステロールHbA1C値が低下することも報告されています。

 

 

でも、どうしてブロッコリースーパースプラウトにはそのような働きが備わっているのでしょうか。

 

ブロッコリー芽キャベツ、カリフラワーなどのアブラナ科の植物では、イモムシなどの害虫に葉をかじられると、細胞の中に存在するグレコシレート(スルフォラファンになる一歩手前の物質)とミロシナーゼという酵素が反応し、害虫が嫌がる辛味や苦味であるスルフォラファンがつくられます。

 

つまり、アブラナ科の植物は害虫から身を守る自衛の手段として、このシステムを進化させたわけです。

ガブリとかじられたら、辛味物質を出して虫を追い払う。

スルフォラファンは、天然の虫除け剤ともいえます。

 

また、アブラナ科の植物は生で食べないと、あまり効果がありません

というのは、ミロシナーゼといわれる酵素は60℃以上の温度になると活性が失われてしまうからです。

その点、ブロッコリースーパースプラウトは、生で食べやすい。

よくかんで食べれば、口の中でスルフォラファンがつくられ、腸から吸収されます。

 

また、通常のブロッコリーに比べてブロッコリースーパースプラウトは、グレコシノレートの含有量が20倍ほど多いのも特長で、含有量が多ければ、それだけ効果が期待できます

 

名門ジョンズ・ホプキンス大学医学部(米国)で開発されたものですが、この大学は、世界の新型コロナ感染者数の取りまとめなどでテレビによく名前が出てくることから、ご存じの方も多いのではないでしょうか。

 

スルフォラファンなどの苦み成分が健康維持に役立つのも「ホルミシス効果」のひとつだといえます。

 

※高濃度、大量では有害に作用する物質が、低濃度、少量では逆に有益な働きを示す現象を「ホルミシス効果」と呼びます。

適度な飢餓状態などの軽微なストレスが、健康にプラスに作用するのも「ホルミシス効果」のひとつだと考えられています。

「老けない人は何が違うのか より」

 

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血管は「酸化」していくことで傷ついていきます。

たとえば、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が動脈硬化の原因になるということを聞いたことがあるかもしれません。

LDLコレステロール(以下LDL)が血管にへばりついて、プラークと呼ばれるこぶを血管の壁に形成していくのです。

 

でも、LDLには2種類あることをごぞんじですか?

それは、酸化したLDLと酸化していないLDLです。

LDLの中でも血管に悪さをしていたのは、実は酸化LDLだったのです。

ということは、血管を酸化から守るシステムがしっかりできていれば、酸化LDLは血管に付着しづらくなる。

それが血管老化を防ぎ、血管強化につながるということです。

 

この、血管の酸化を抑えてくれるのが、実はビタミンなのです。

ビタミンの中でも特に大事なビタミンが、ビタミンCとビタミンEです。

ビタミンCとビタミンEの抗酸化力は、非常に強力です。

心筋梗塞を起こした患者さんのグループが正常のグループよりも血中のビタミンC、ビタミンEの濃度が低かったとする報告もあります。

この2つのビタミンに、ビタミンAを加えた3つのビタミンは、いずれも抗酸化力が強く、ビタミンACE(エース)と呼ばれています。

そしてもうひとつ忘れてはいけない大事なビタミンがあります。

 

それはビタミンBです。

ビタミンBにはいくつかの種類があり、ビタミンBグループとして存在しています。

ビタミンBの抗酸化力は強くありませんが、細胞のエネルギー産生やエネルギー代謝を効率よくするためにはなくてはならないビタミンです。

体内で起こっている「酸化」の抑制にも間接的に関わっています。

B群は体中の細胞の正常な代謝活動を助ける「補酵素」として、欠かせない存在なのです。

ビタミンB12やB6、葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。

また、ビタミンBは8種類すべてが互いに協力しあって体のエネルギーを生み出す働きに関わっているため、一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。

 

ビタミンB12について?

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