Step3■自然と触れ合って、変化の感覚を磨く

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Step3■自然と触れ合って、変化の感覚を磨く

 

リスクマネジメントという点でも、こうした環境に対する理解力は大事です。

 

海や山、動物や植物などの自然に触れて、変化の感覚野、物事がいかに自分の思い通りにならないかを体感として持っている人であれば、自然に理解できると思います。

 

現代の日本社会では人間の都合に合わせた人工的な環境が多すぎます。

たとえば電車は1分と遅れず出発しますし、通販で注文した品物も翌日には届きます。

カーナビゲーションがあれば、どこに何時に着くかも大体わかりますし、スマートフォンさえあれば、外出先でもたいていのことはできてしまいます。

 

これでは理解力も鈍ってしまいます。

人工的な環境や与えられた情報よりも、思い通りにはならない自然と付き合うことで、自分自身の判断力が鍛えられるのです。

 

祖父が漁師だった私は、世の中や人間関係のことは、無意識のうちに「自然」や「海」と同じようにとらえてきたように思います。

 

海からは幼心にもさまざまなことを学びました。

たとえば自分がどんなに万全の準備をしても魚が獲れないこともあるという当たり前のことや、天候の急変などを知らせる小さな異変を感じ取る力、あるいは今のこの状況から時間が経ったら波と風はどう変わっていくかを時間軸で分析する感覚などもそうです。

 

漁に連れて行ってもらったとき、祖父は遠くに小さな異変(雨雲など)を見つけると、迷わず港に戻りました。

 

「晴れているのにどうして帰るの? もう少し魚を獲ろうよ」という私の意見にも、まったく聞く耳を持ちません。

しかし、港まで引き返した途端に大雨になるのです。

 

同じものを見て「晴れている」とだけとらえる人と、遠くの変化を見逃さず、引き際を的確にとらえる人とではリスクマネジメントに差が出ます。

海の男は判断を間違えると命にかかわりますから、祖父もリスクに対する感覚はとても優れていました。

 

都市や社会という環境でも同じことです。

 

私も、傍から見ればうまくいっているような状況でも方針転換はいといません。

周囲の人たちは「今どうして帰るんですか? うまくいっているじゃないですか?」と言いますが、その小さな異変が未来にどんな大きな禍をもたらすかが見えるのです。

 

仕事は「何をするか」ではなく、「だれとするか」が重要だとよく言われますが、私もビジネスパートナーがどのような価値観を持っているかを重視します。

そのプロジェクトが目先の利益の出るものであったとしても、それが自分だけの利益を考えたものであれば、やがてはうまくいななくなることが明らかだからです。

 

正しい脳の使いかたがわかっている人ほど、自分のことだけでなく、周囲の環境の変化にも敏感なものです。

 

 

成功脳になる正しい脳の使いかた!

自分だけでなく、

身の回りの変化にも敏感になる

「1万人の脳を見てわかった!「成功脳」と「ざんねん脳」 より」

 

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寒暖の差、生活の変化が激しい毎日は、私たちの身体にも大きなストレスを与えます。

そんな日々が続くと、自律神経は、その変化に対応しきれなくなって、やがて疲れやめまい、不眠、頭痛といった症状が現れてきます。

とくに人間関係の変化は想像以上に心身への影響が大きい。

気分が落ち込んだり一時的にうつ状態になってしまうこともあります。

とはいえ、そのうちに治ってしまうことが多いので、うつ状態でも必ずしも病気とは言えません。

しかし、落ち込みの程度が重い時や、落ち込みが長引いてしまうと、人の意欲は奪われて行動にも影響を及ぼします。

 

私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。

この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。

セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。

 

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。

それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。

しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。

そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。

また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。

 

からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。

ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。

いわば元気の素です。

ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。

また、ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると、動脈硬化の原因として注目されているホモシステインが増えるといわれています。

 

ビタミンB12について?

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