第2章 がんを引き起こす免疫力の低下

第2章 がんを引き起こす免疫力の低下

 

間違った食事が身体の自然治癒力をさげる

 

がん、糖尿病、心筋梗塞脳卒中、うつ、認知症など多くの現代人を悩ませる病気や症状は免疫力の低下、つまり、身体の自然治癒力がさがることで起こります。

 

そして、免疫力が低下してしまう大きな理由が、現代人の間違った食生活にあります。

 

先に挙げた病気や症状は、糖質過多の食事によって引き起こされるものばかり

さらに現代の食事は、添加物や農薬など“人工的に作られた不自然なもの”も多く、免疫力が正常に機能しないことで起こる、花粉症やアトピーといった症状の原因にまでなります。

 

 

増殖される“誤った細胞”

 

こうした病気・症状のなかでも、がんはその典型です。

私たちの細胞は遺伝子のコピーによって一定期間ごとに新しくなっていきますが、発がん性物質などが原因で、ときに誤りが発生します。

これが、がんの元です。

 

免疫機能が正常に働いていれば、こうした誤りを正し、がんから守ってくれますが、免疫力が低下しているとそうはいきません。

間違った細胞が増えて、徐々に身体が蝕まれていくのです。

免疫力低下は万病の元

身体が正しく機能するように、糖質過多など間違った食生活を見直していきましょう。

ペットボトルに入った甘い清涼飲料水は手に入りやすく、好きなタイミングで水分補給ができるため、世代や男女を問わず飲んでいる人が多くいます。

 

 

免疫力が病気を避ける

 

免疫力が低下すると身体を守れなくなる

身体は免疫によってウイルスなどから守り、病気を防いでいます。

これが低下するとあらゆる病気の可能性が高まるのです。

 

 

遺伝子のコピーエラーでがんが発症

 

◆通常の場合

細胞

  ↓

細胞

コピーされて同じものができる。

違うものができた場合は免疫力が除去

 

◆免疫力が低下している場合

細胞

  ↓

誤った細胞

コピーに失敗して違うものができても見逃してしまう

 

通常、細胞は同じものをコピーするか、エラーが起きても免疫力が働いて除去してくれます。

しかし、免疫力が低下するとチェックが間に合わず、失敗した細胞が増えてしまうのです。

「糖質の話 より」

 

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人の体の老化は20代ごろから始まります。

老化は生きている以上避けられないものですが、生活習慣・食生活に少し気をつけるだけでも進行程度が変わってきます。

30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。

健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。

 

動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。

脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。

一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。

このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。

脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。

 

ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると動脈硬化の原因物質 (ホモシステイン活性酸素)が増えるといわれています。

また、ビタミンB12は古くから、神経系の機能回復に効果があることが知られていましたが、最近の研究で、このビタミンB12の不足によって脳細胞の萎縮が進むことがわかってきました。

ビタミンB12は、脳の萎縮を食い止めるために重要な脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。

新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。

その結果若さにもつながると考えられます。

 

ビタミンB12について?

https://www.endokoro.com/