「直感力」を鍛える3つの方法
日本においてもっともセロトニン神経を鍛えているのは、お坊さんだと思います。
なかでも、お経を唱えることは、セロトニン神経の活性化に非常に効果的です。
長時間、腹の底から声を出してお経を唱えるために、お坊さんは呼吸法に秀ています。
しかも、あのシンプルな調べはセロトニン神経を活性化するリズム運動そのものです。
興味深いことに、お坊さんによれば、お経を唱えた直後、座禅をしたり毎日のお勤めをしたりした直後には、直観力が鋭くなるといいます。
理由はよくわからないけれども、相手の顔を見ただけで、その心のうちが読めるようになるのだそうです。
間違いなくそれがセロトニンの影響によって、直観力が磨かれた結果だと思っています。
というのも、呼吸法やリズム運動をすることで、前頭前野の腹内側や腹外側の血流が増えることが実験でわかっているからです。
では、直観力を鍛えるにはどういう方法があるのでしょうか。
お経を読んだり座禅をしたりするのは私たちにはちょっとハードルが高いので、もう少し日常生活のなかでできる方法を考えてみたいと思います。
以前に紹介したセロトニン神経を鍛える方法も有効なのですが、それに加えて、ここでは「共感」という側面から、
1.涙を流す
2.呼吸を合わせる
3.グルーミング
の3つの方法を紹介していくことにしましょう。
※セロトニンを鍛える3箇条
セロトニンを増やすには、どうしたらよいのでしょうか。
それには、脳内にあるセロトニン神経を鍛えて、充分にセロトニンが分泌されるようにするのが第一です。
ここでは、その具体的な方法を解説しましょう。
セロトニン神経を鍛える基本は次の3つです。
1.太陽の光を浴びる
2.リズム運動
3.スキンシップ
どれも非常にシンプルでしょう。
これならいつでも誰にでもできるはずです。
こうしたトレーニングをおこなうと、5分ほどでセロトニン神経が活発になって、神経のインパルスの頻度が高まってきます。
それに応じて脳内のセロトニンの分泌量が増えていくわけです。
トレーニングの種類や時期にもよりますが、それを20~30分続けることによって、セロトニン神経の活動レベルは高い状態を維持します。
もちろん、三日坊主で終わらせてはダメ。
ご飯を食べるのと同じように、毎日続けていくことが何よりも大切です。
心の復元力を高めて「ストレスフリーな脳」を自分のものにするには、そうやって脳内にセロトニンを日々補給していくほかに方法はありません。
「脳科学者が教える「ストレスフリー」な脳の習慣 より」
*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+
寒暖の差、生活の変化が激しい毎日は、私たちの身体にも大きなストレスを与えます。
そんな日々が続くと、自律神経は、その変化に対応しきれなくなって、やがて疲れやめまい、不眠、頭痛といった症状が現れてきます。
とくに人間関係の変化は想像以上に心身への影響が大きい。
気分が落ち込んだり一時的にうつ状態になってしまうこともあります。
とはいえ、そのうちに治ってしまうことが多いので、うつ状態でも必ずしも病気とは言えません。
しかし、落ち込みの程度が重い時や、落ち込みが長引いてしまうと、人の意欲は奪われて行動にも影響を及ぼします。
自律神経を整えるためには生活リズムを作るとともに栄養面も非常に大切です。
私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンやアセチルコリン、ドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニン、アセチルコリン、ドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。
ビタミンB12について?