第2章 「早寝早起き」ではなく「早起き早寝」

第2章 「早寝早起き」ではなく「早起き早寝」

 

朝の光には、もう1つ重要な役割があります。

 

睡眠を司る「メラトニン」というホルモンは、朝イチの光を感じてから約15時間後に分泌されるように仕組まれています。

 

たとえば、朝7時に光を浴びると、夜10時に眠くなるというわけです。

せっかく早起きをしても、いつまでも暗い部屋にいると、夜の入眠が悪くなるのはそのためです。

「早寝早起き」ではなく、「早起き早寝」なのです。

 

この話をすると、「朝5時に起きると、夜8時に眠くなっちゃうのか。それは困る」と考える人かいますが、心配は無用です。

 

メラトニンの分泌は、暗くなることがスイッチになっているからです。

夜8時に分泌の準備が整いますが、部屋が明るいうちは分泌されません。

 

逆に考えると、明るい部屋ではメラトニンが分泌されないことになります。

寝るときは部屋の電気を消すのがいいでしょう。

 

 

時間帯別メラトニン分泌量

 

7時に太陽の光を浴びる

  ↓ メラトニンが少ない

朝 朝食をよく噛んで食べる

  ↓ メラトニンが少ない

日中に運動をする

  ↓ 20時頃からメラトニンが増えはじめる

夜 部屋を暗くする

22-23時にメラトニンが増え眠くなる

3時頃にピークを迎えその後減少

「血管が強くなる習慣 より」

 

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人の体の老化は20代ごろから始まります。

老化は生きている以上避けられないものですが、生活習慣・食生活に少し気をつけるだけでも進行程度が変わってきます。

30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。

健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。

 

動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。

脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。

一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。

このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。

脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。

 

ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると動脈硬化の原因物質 (ホモシステイン活性酸素)が増えるといわれています。

また、ビタミンB12は古くから、神経系の機能回復に効果があることが知られていましたが、最近の研究で、このビタミンB12の不足によって脳細胞の萎縮が進むことがわかってきました。

ビタミンB12は、脳の萎縮を食い止めるために重要な脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。

新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。

その結果若さにもつながると考えられます。

 

ビタミンB12について?

https://www.endokoro.com/