第2章 朝食をたっぷり食べる

第2章 朝食をたっぷり食べる

 

20代ひとり暮らし男性は65%が朝食を食べない

 

若い世代を中心に朝食を食べない人が増えています。

 

厚生労働省の調査によると、20代では男性34.3%、女性は22.0%が朝食を摂らないそうです。

これをひとり暮らしに限定すると、なんと男性65.5%、女性29.0%というから驚きです。

 

朝食は元気よく一日をスタートするためのエネルギー源です。

たっぷりと栄養を摂ることをおすすめします。

 

さらに驚くのは、朝食を食べない理由として「ダイエットのため」が挙がっていることです。

 

朝食を摂らない人は、前日の夕食からその日の昼食まで15時間以上、絶食をすることになります。

その状態で糖質が多い麺類や丼ものを食べたら、どうなるでしょう?

 

瞬く間に糖質を吸収して、一気に血糖値が上がってしまいます。

さらに、一気に増えた糖質を肝臓に蓄えようとして、脂肪肝になってしまいます。

ダイエットのために朝食を摂らないのは、まったくの逆効果なのです。

 

 

タンパク質、糖質、牛乳、お茶でバッチリ

 

理想的な朝食に必要なのは、十分なタンパク質です。

ハムやソーセージ、卵などがいですね。

 

旅館の朝ご飯の定番は焼き魚ですが、「これから旅をする人に栄養を提供する」という意味でも理にかなっています。

 

牛乳も、もちろん推奨です。

タンパク質やカルシウムを含むうえ、食事によって酸性になりがちな口の中を中和する働きがあります。

口の中が酸性だと虫歯になりやすく、歯周病を誘発します。

 

活動のためのエネルギー源となる糖質も必要です。

和食ならご飯、洋食ならパンを適量食べるようにしましょう。

近年、流行っているオートミールなどもいいでしょう。

 

吸収しやすい果糖を含むフルーツは、あまりおすすめしていませんが、朝食ならOKです。

季節の新鮮な味わいを楽しみましょう。

 

お茶やコーヒーも好みに合わせて飲んでください。

緑茶には抗酸化作用があり、血管の老化を防ぐ効果が期待できます。

 

ちょっと意外ですが、コーヒーには血糖値を下げる効果があります。

渋めのブラックがいいでしょう。

「血管が強くなる習慣 より」

 

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人の体の老化は20代ごろから始まります。

老化は生きている以上避けられないものですが、生活習慣・食生活に少し気をつけるだけでも進行程度が変わってきます。

30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。

健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。

 

動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。

脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。

一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。

このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。

脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。

 

ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると動脈硬化の原因物質 (ホモシステイン活性酸素)が増えるといわれています。

また、ビタミンB12は古くから、神経系の機能回復に効果があることが知られていましたが、最近の研究で、このビタミンB12の不足によって脳細胞の萎縮が進むことがわかってきました。

ビタミンB12は、脳の萎縮を食い止めるために重要な脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。

新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。

その結果若さにもつながると考えられます。

 

ビタミンB12について?

https://www.endokoro.com/