第5章 ダイエットのコツは「急がば回れ」

第5章 ダイエットのコツは「急がば回れ

 

ダイエットしようとする際は、「焦らないこと」が大事です。

「急いては事を仕損じる」とはよくいったもので、ダイエットも「急がば回れ」でいきましょう。

 

やせたいと思っている人は、「できるだけ早くやせたい」と焦りがちです。

 

また、ダイエットするときは、最初ほどモチベーションが高いものでもあります。

 

そのため、ダイエットに臨む人の多くは、「これから1か月で10kgやせるぞ!」などといったムチャな計画を立てがちです。

これが大きな落とし穴なのです。

 

ダイエットは、食事からとるカロリーを制限するか、運動でカロリーを燃やすのが基本です。

ただし、運動でやせるのは、大変です。

三日坊主にも陥りやすいので、短期間に体重を落とそうとする場合、多くは食事の摂取カロリーを制限しようとします。

 

 

カロリー制限は効果的でやせやすいのですが、運動をサボっていると、カロリーの不足分を補うために、筋肉のたんぱく質が分解されて消費されてしまいます。

 

そうやって筋肉が減ってしまうと基礎代謝が落ちます。

基礎代謝は、じっとしているときでも使われている基礎的なエネルギー代謝のことで、1日に消費するカロリーの約6割を占めています。

 

筋肉が減って基礎代謝が下がると、ダイエットをやめて食事量をもとに戻した途端、カロリーが消費しにくくなってリバウンドが起こります。

これが、よくあるダイエットの失敗例なのです。

しかも運動をしない限り筋肉は減ったままですから、体形は大きく崩れやすくなります。

 

 

リバウンドを避けながら、着実に体重を落としたいなら、月2kg減を上限とすべきです

そのためには、カロリー制限だけに頼らず、ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動を組み合わせるのが理想的です。

 

「食事×運動の二刀流」を適度に心がけるということです。

 

有酸素運動とは、息が上がりすぎないペースで、中程度の運動をリズミカルに続けるもの。

運動中にエネルギー源として体脂肪を燃やす作用があります。

 

有酸素運動の代表格であるウォーキングやジョギングなら、筋肉のおよそ3分の2が集まっている下半身を刺激する効果があり、その減少にブレーキがかけられます。

足腰を動かすとミルキング・アクションも活発になり、脳にも血液を送り込みやすくなりますから、一石三鳥です。

 

 

多くの人にとってジョギングはハードルが高いかもしれませんが、通勤や買い物などのついでに歩く距離をのばしてウォーキングをするくらいなら続けられそうではないでしょうか?

バスや電車をひと駅手前で降りて歩くだけでも、減量効果はあります。

 

有酸素運動には、血圧を下げる働きもあります。

 

ウォーキングやジョギングで血液循環がよくなると、血管の内側で、血液が流れる方向に沿って「ずり応力」という力が作用します

 

その刺激で、血管の内側の細胞(血管内皮細胞)から、一酸化窒素(NO)が分泌されます。

一酸化窒素には血管を広げる働きがあるので、血圧が下がりやすくなるのです。

 

※ポイント 体重を落とすなら一気にやせようとせず、月2kgを上限にしましょう

「一生ボケない習慣 より」

 

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人の体の老化は20代ごろから始まります。

老化は生きている以上避けられないものですが、何をどう食べるかで進行程度が変わってきます。

30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。

健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。

動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。

 

認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。

ですから、脳梗塞の前兆である隠れ脳梗塞を早期発見することで多くの認知症を防ぐことができるのです。

 

脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。

一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。

このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。

脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。

ビタミンB12やB6、葉酸の吸収が悪くなると、活性酸素やホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることもわかっています。

 

ビタミンB12について?

https://www.endokoro.com/