第1章 終わったものを捨てる
片づけをするとき、ひとつ意識してほしいことがあります。
それは「終わったものを捨てる」です。
何かをはじめるために片づけている場合にはとくに大事な意識です。
わかりやすいところでいえば、資格取得を目指してきたけれど、結局合格できず、別の道を目指すようなケース。
そんなときに大事なのは、これまで使ってきた参考書や資料をすべて捨てること。
「せっかく勉強してきたのにもったいない」「もしかしたら、この先使う日がくるかもしれない」「思い出として残しておきたい」という人もいますが、捨てましょう。
人間の心はそんなに都合よく切り替えられるものではないからです。
目に見える形で「終わったものを捨てる行為」をしなければ、なかなか気持ちは切り替わってくれないのです。
恋愛でも、別れた恋人からもらったものをすべて処分することで気持ちを切り替える人は多いでしょう。
これは理にかなっています。
「物理的にものを捨てる行為」によって気持ちがすっきりして自律神経も整ってきます。
私はよく「メンタルの問題をメンタルで解決しようとしない」と話していますが、何かを終わりにして次に向かいたいとき、いくら「気持ちを切り替えよう」とがんばったところでそうそううまくいきません。
必要なのは「物理的な行為」。
次に向かうときには「物理的に終わらせること」が何より必要なのです。
何かをはじめようと思うなら、すでに終わっているものたちを勇気を持って捨ててください。
「手放す」と表現してもいいでしょう。
物理的に手放すことであなたの気持ちは自ずと切り替わっていきます。
「はじめる習慣 より」
*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*
寒暖の差、生活の変化が激しい毎日は、私たちの身体にも大きなストレスを与えます。
そんな日々が続くと、自律神経は、その変化に対応しきれなくなって、やがて疲れやめまい、不眠、頭痛といった症状が現れてきます。
とくに人間関係の変化は想像以上に心身への影響が大きい。
気分が落ち込んだり一時的にうつ状態になってしまうこともあります。
とはいえ、そのうちに治ってしまうことが多いので、うつ状態でも必ずしも病気とは言えません。
しかし、落ち込みの程度が重い時や、落ち込みが長引いてしまうと、人の意欲は奪われて行動にも影響を及ぼします。
自律神経を整えるためには生活リズムを作るとともに栄養面も非常に大切です。
からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。
ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。
いわば元気の素です。
B群は協力しあっていますから、どれが欠けても疲れやすくなります。
そして、ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
ビタミンB12について?