第1章 勢いだけでやろうとしない

第1章 勢いだけでやろうとしない

 

新しいことをはじめるときにはふたつのパターンがあります。

 

ひとつはがむしゃらに「とにかくやってみよう!」と踏み出すパターン。

 

もうひとつは入念な準備をしてから踏み出すパターンです。

 

自律神経の専門家としては断然後者をおすすめします。

 

がむしゃらに飛び込んでいく勇気は素晴らしいですが、やはりそれでは自律神経が乱れやすくなります

自律神経が乱れれば、体の動きも、脳の働きもベストからは程遠くなり、成功確率は下がります。

 

たとえば、サッカーの試合で90分や120分では決着がつかず、PK(ペナルティーキック)戦にもつれ込むことがあるでしょう。

 

この場合に「蹴る選手をその場の立候補で決めるケース」がときどきあります。

監督としては、選手の意思や前向きな思いを大事にしたい。

そんな考えもあるのでしょう。

選手にしてみれば「自分はキャプテンだから」と責任感を発揮する人もいるでしょうし、「チームの中心である自分が蹴るのは当たり前」と自信を示す選手もいます。

 

しかし、自律神経の観点からすれば、やはり事前にPKを蹴る選手は監督から決めておくことが懸命です。

そして、選ばれた選手たちは試合前から、技術的にも精神的にも入念な準備をしておくべきです。

 

そのほうがいざその瞬間が訪れたとき、肉体も、精神も安定した状態で臨めるからです。

それだけでいいパフォーマンスができる可能性が高まります。

 

 

スポーツの世界には「負けに不思議の負けなし」という言葉があります。

負けるにはやはり相応の理由があり、PKを失敗するからには、そこにつながる原因、理由があるものです。

 

何かにチャレンジするとき、勇気はたしかに必要です。

しかし、ベストなパフォーマンスを発揮するための準備はそれ以上に大切なものです。

「はじめる習慣 より」

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寒暖の差、生活の変化が激しい毎日は、私たちの身体にも大きなストレスを与えます。

そんな日々が続くと、自律神経は、その変化に対応しきれなくなって、やがて疲れやめまい、不眠、頭痛といった症状が現れてきます。

とくに人間関係の変化は想像以上に心身への影響が大きい。

気分が落ち込んだり一時的にうつ状態になってしまうこともあります。

とはいえ、そのうちに治ってしまうことが多いので、うつ状態でも必ずしも病気とは言えません。

しかし、落ち込みの程度が重い時や、落ち込みが長引いてしまうと、人の意欲は奪われて行動にも影響を及ぼします。

 

自律神経を整えるためには生活リズムを作るとともに栄養面も非常に大切です。

からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。

ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。

いわば元気の素です。

B群は協力しあっていますから、どれが欠けても疲れやすくなります。

そして、ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。

 

ビタミンB12について?

https://www.endokoro.com/