第1章 最初にやるのは「机の上をきれいにする」
第1章 最初にやるのは「机の上をきれいにする」
何かをはじめるにあたり、最初に必要なことは何でしょうか。
それはズバリ「机の上をきれいにする」です。
実質的にも、比喩的な意味のおいてもまずは机の上をきれいにすることが大事です。
今、はじめたいことがあるけれど、なかなか手を付けられずにいる。
あるいは「はじめる」といっても何をすればいいのかわからない。
そんな人は多いでしょう。
どちらの人にもまずおすすめしたいのが、机の上や自分周りをきれいに整理することです。
どんな人でも経験があると思いますが、「勉強しなきゃ」「仕事をしなくちゃ」と思っていても、机の上が散らかっているとなかなかその気になれません。
しかし、机の上が整理され、不要なものが乗っていない状態だと「さあ、はじめよう」と自然に思えるものです。
中には雑然とした状態でも勉強や仕事ができる人もいますが、少なくとも「なかなかはじめられない」「何をすればいいかわからない」という人ならば、まずは整理からはじめてみてください。
その際「机の上を完璧にきれイにするんだ」と過度に大きなゴールを目指すのではなく、ほんのちょっとでいいので片づける。
これがコツです。
机の上に散らばっているペンや付箋を片づけるだけでもOK。
無造作に置いていた本を本棚にしまうのでも構いません。
そうやって少しでも片づけはじめると、知らず知らずのうちに、いろいろ片づけてしまうものです。
「はじめるハードル」さえクリアすれば、思った以上にはかどるものです。
そして、きれいになった机の前に座り「さあ、どうしようか」と考えてみてください。
この時点で気持ちはリフレッシュされ、自律神経は確実に整っています。
あなたは自然に「はじめたくなっている」はずです。
「はじめる習慣 より」
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寒暖の差、生活の変化が激しい毎日は、私たちの身体にも大きなストレスを与えます。
そんな日々が続くと、自律神経は、その変化に対応しきれなくなって、やがて疲れやめまい、不眠、頭痛といった症状が現れてきます。
とくに人間関係の変化は想像以上に心身への影響が大きい。
気分が落ち込んだり一時的にうつ状態になってしまうこともあります。
とはいえ、そのうちに治ってしまうことが多いので、うつ状態でも必ずしも病気とは言えません。
しかし、落ち込みの程度が重い時や、落ち込みが長引いてしまうと、人の意欲は奪われて行動にも影響を及ぼします。
私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンやアセチルコリン、ドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニン、アセチルコリン、ドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。
ビタミンB12について?