第5章 相談するときは「大した問題ではないけれど」と前置きする
「何か大きな失敗をしたり、嫌なことが起こったりするとなかなか気持ちが切り替えられないんです」
そんな相談を受けることがあります。
アプローチはいろいろあると思います。
階段を上り下りしたり、深呼吸をしたり、前述したように「体だけは元気でいよう」と意識するのもその方法のひとつです。
もうひとつ加えるとしたら、やはり人に話すことでしょう。
私は何かアイデアが思いついたときも、嫌なことがあってイライラ、モヤモヤしたときもすぐに人に話すようにしています。
誰かに話すときには状況を伝えなければいけないので、客観的な説明をすることになります。
この行為によって、気持ちが整理されることはよくあります。
話す相手は、あまり深刻にならない楽観的な人が最適です。
親身になってくれる人はありがたいのですが、一緒に悩んで暗くなるような相手だと、相乗効果で自律神経はどんどん乱れていきます。
そして、もうひとつ誰かに話すときのコツは「大丈夫だと思うんだけど」とか「たいした問題ではないんですけど」など、状況を軽く捉える前置きをすることです。
自分にとって深刻な事態だとしても、あえて「まあ、たいしたことはないんだけどね」と前置きしてから話しはじめるのです。
人の悩みやストレスは「受け止め方」によって決まります。
起こっている事態は同じでも、受け止め方ですべてが変わってしまいます。
悩みが多い人、ずっとクヨクヨしてしまう人は「物事を大きく、深刻に捉える傾向」があります。
だからこそ、あえて「たいしたことじゃないんだけど」と話しはじめてみてください。
気持ちが少しだけ軽くなります。
「はじめる習慣 より」
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ハーバード大学が20年にもわたって行なった調査によると、激しい怒りの後には、急性心筋梗塞や狭心症などの心臓発作を起こすリスクが4.7倍まで急上昇するそうです。
ただ、血管に悪いとわかっても、怒りや嫉妬といった感情は自然に湧き上がってくるもの。
完全になくすということはできません。
避けることはできないのなら、湧き起こってきた怒りを以下に鎮めるか、ストレスが持続しないように、いかに発散するかが大事です。
カーッと頭に血が上ったとき、簡単にできるリラックス法が、息を吐くということ。
ふーっと腹式呼吸で息を吐くと、副交感神経の働きを強めてくれます。
オフィスでも、どこでもすぐにできるのでおすすめです。
ビタミンB12やB6、葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。
ホモシステインはLDLと一緒になり血管壁にコレステロールを沈着させます。
また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。
ビタミンB群は、体に入った栄養成分をエネルギーに変えるときに不可欠なビタミンの仲間です。
ビタミンB12について?