第6章 上機嫌でいる
第6章 上機嫌でいる
年長者でも若い人でも同じですが、人前で不機嫌になるのは完全なる甘え。
不機嫌でいても周りが許してくれると思っているから、不機嫌でいられるのです。
これがもし、とんでもなく偉い人や大事なお客様と一緒にいたら、不機嫌でなんていられません。
不機嫌などころか、とびきりの笑顔で応対するはずです。
「それをしなくてもいい」と甘えている人が平気で不機嫌でいるわけです。
不機嫌でいる人は、それだけ恵まれた環境にいたのだと私は思います。
会社でも年次を重ねるごとに立場が上がり、みんな気をつかってくれる。
不機嫌でいたら、周囲がご機嫌を取ってくれる。
そんな環境での生活が染みついている人も多いでしょう。
しかし、そんな態度をずっと取っていたなら、どんどん寂しい人生になっていきます。
周りに甘えて不機嫌でいる人は、これを機に「上機嫌の人生」をはじめてみてください。
自律神経の専門家としていわせてもらえば、環境に恵まれ、不機嫌が許される人生を歩んできた人は自律神経にとってあまりよくない環境にいたといえます。
周囲に恵まれていると、どうしても「周りに期待する」ようになります。
すると、どんどん要求が高まり「あれをしてくれないから腹が立つ」「これくらい、なんでしてくれないんだ」と不平不満を感じる機会が増えます。
それだけ自律神経を乱す機会が増え、肉体的にも、精神的にも負担の多い生活になってしまうのです。
その点、周りに期待せず「自分の機嫌くらい自分で取るのが当たり前」の環境で、いつでもニコニコ上機嫌でいる人は、それだけで自律神経が整いやすく、血流もよく、いいコンディションで生活することができます。
考えてみれば、上機嫌でいることはこれ以上ない健康法のひとつなのです。
「はじめる習慣 より」
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人の体の老化は20代ごろから始まります。
老化は生きている以上避けられないものですが、何をどう食べるかで進行程度が変わってきます。
30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。
健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。
動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。
脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。
一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。
このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。
「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。
血管は「酸化」していくことで傷ついていきます。
たとえば、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が動脈硬化の原因になるということを聞いたことがあるかもしれません。
LDLコレステロール(以下LDL)が血管にへばりついて、プラークと呼ばれるこぶを血管の壁に形成していくのです。
ビタミンB12やB6、葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることもわかっています。
ビタミンB12について?