ホルモン分泌を司る副腎ってどんな臓器?

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ホルモン分泌を司る副腎ってどんな臓器?
 
副腎というと、腎臓の一部などと勘違いされやすいのですが、腎臓とはまったく関係のない、独立した臓器です。
機能による器官の分類上でも、副腎はホルモンを分泌する内分泌器、腎臓は老廃物を尿にすることで排出する泌尿器ですから、副腎を腎臓の仲間のように考えるのは誤りです。
ふたつある腎臓のそれぞれの上に、ちょこんと存在する小さな脂肪の塊のような臓器で、存在感がなく、昔は不要な臓器といわれていた時期もあります。
 
しかし、それは大きな間違いで、コルチゾールをはじめとした、生命を維持するために必要不可欠なホルモンを50種類以上も分泌する、大変重要な臓器です。
 
大きく分けて、副腎は2層構造になっていて、外側は副腎皮質、内側は副腎髄質と呼ばれています。
副腎皮質からはコルチゾールのほか、アルドステロン、DHEAなど、副腎髄質からはアドレナリン、ノルアドレナリンドーパミンなどのホルモンを分泌します。
 
副腎から分泌されるホルモンは、主にストレスに対処する働きを持つものが多いのですが、ここで大切なのは、「ストレスは、どこで感じるか?」という問題です。
 
多くの人は「心でストレスを感じる」と考えがちなのですが、これは誤りで人間は脳でストレスを感じるのです。
ストレスには、精神的なもの、肉体的なもの、環境的なものなどがありますが、いかなるものも脳にとってはすべて同じストレスとして、認識されます。
 
脳がストレスをキャッチすると、脳から副腎に「ストレスに対応しなさい!」という指令が伝達され、副腎はそのストレスに対抗する力として、ホルモンを分泌します。
 
ストレスを心の問題として、誤って認識してしまうと、「ゆっくり休めば治る」という結論になってしまいますが、ストレスの問題は副腎の対応力が問われる、肉体的なものですので、この点を正しく理解することで、「副腎をケアする」というわかりやすい目標ができて、ポジティブになれます。
 
つまり、副腎という臓器に注目することによって、いままで周囲から「心に問題がある」「精神的に弱い」など、その人のキャラクターや素質の問題にすり替えられてしまっていた苦しい状況から、割と簡単に脱出することができます。
 
精神ではなく肉体の問題ですから、きちんとケアすれば、すぐに効果を実感できるようになるでしょう。
「自分で治す! 副腎疲労 より」
 
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脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
 
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。
 
それらの成分が不足する背景には、朝食を抜くといった欠食や、栄養のバランスの悪さなどが考えられます。
忙しいからと食事をぬいていないか、好きなものばかり食べて偏食をしていないかなど、自分の日頃の食生活をふり返り、食事リズムと栄養バランスを改善していくことが大事です。
 
一般にビタミンB群は、協力して働くため一つが欠乏するときには他のビタミンも欠乏していることが多いのです。
また、現在60歳以上の高齢者の二割の人に、ビタミンB12の欠乏が見られるということです。
これは年をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を考えるべきだという学者もいます。
 
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