慢性的なストレスが認知症の原因になる

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慢性的なストレスが認知症の原因になる

いつもストレスを抱えている人ほどボケる危険性が高い、といわれています。

実はこのことは、昔からいわれていることでもあります。

たとえば、仲のよかった夫婦のどちらか一方に先立たれてしまった場合、残ったほうも寿命を縮めてしまう、などという話もストレスがかかわっているケースが多いのです。

最近では一般化してきたPTSD(心的外傷後ストレス障害)にも同じことがいえますが、私たちは災害や事故などにより精神的な負荷がかかると、脳にまでダメージを与えることがわかってきています。

ストレスと脳が深くかかわっていることを調査した米・ラッシュ大学のグループは、慢性的に強いストレスを抱えていると、MCI(軽度認知障害)を発症しやすいと発表しました。

この調査は認知障害が見られない1256人を対象におこなわれ、ストレスの度合いが一単位上がるごとにMCIを発症するリスクは約2%増加。
また、全体ではストレスフルな人はそうでない人に比べて約40%もリスクが高かったそうです。

意外かもしれませんが、私たちの体は年齢を重ねるごとに筋力が低下するように、ストレスに対応する能力は衰えていきます。
そして、体がそのストレスを処理できないと、細胞レベルにまでダメージは伝わります。

その結果、ダメージを受けた細胞を修復しようとして起こる炎症反応により出てきた有害物質が脳にも影響を及ぼし、やがては認知症につながっていくのではないか、という考え方も広まっています。

ストレスは精神的な影響だけではなく、脳にもダメージを与えるのだとしたら、できるだけストレスにさらされない生活を送ることにこしたことはなさそうです。

もの忘れにとっても過度のストレスや長期にわたるストレスは、よくない影響を及ぼします。
ストレスを減らすために、軽い運動や笑うことを心がけましょう。
「今日からはじめるもの忘れを防ぐ方法68 より」

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ビタミンB12は、もともと悪性貧血を防ぐビタミンとして知られています。
血液細胞が正常につくられるには、ビタミンB12が必要だからです。
それと同時に、脳神経系の働きにも深くかかわっています。

根本的な作用に目を向けると、ビタミンB12は、体内のすべてのたんぱく質を修復する働きを持っています。
とりわけ、脳や神経の修復には、ビタミンB12が不可欠なのです。

脳や神経が働くときは、神経線維同士の間を情報伝達物質というものが行き来します。
二本の神経線維で一単位となるその部分は「シナプス」と呼ばれます。
シナプスが豊富できちんと機能している場合、脳や神経の働きはよくなります。

ところが、年齢とともに、あるいは認知症などの病気によって、シナプスは次々にこわれていきます。
ビタミンB12には、そのこわれたシナプスを修復する作用があるのです。

また、脳の萎縮を防止するには、脳細胞の蛋白合成、核酸合成が順調に行われることが好ましいのです。
ビタミンB12は、蛋白合成と核酸合成の両方に役立っていることがわかっています。

一般にビタミンB類は、一つが欠乏するときには他のビタミンも欠乏していることが多いのです。
もちろん、すべてのビタミンが老化防止に必要であることはいうまでもありませんが、B類のビタミンB12、B6、葉酸は老化を防ぐうえでも、もっとも重要なビタミンとされます。

現在60歳以上の高齢者の二割の人に、ビタミンB12の欠乏が見られるということです。
これは年をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
また、高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を考えるべきだという学者もいます。

ビタミンB12の働き>
・新しい細胞を作り、壊れた細胞を修復する働き。
・神経の壊れた部分を修復する働き。
・伝達物質を作る働き。
・免疫を正常にする働き。
・脳の詰まったところをかき出す働き。
・血流をよくする働き。

ビタミンB12が効果的に作用するには、ビタミンB12単体ではなく葉酸などのビタミンB群と一緒に摂取することが望ましく、また、ビタミンB12は大量かつ配合によって効果的に働きます。

脳と神経のビタミンB12
http://www.endokoro.jp/
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http://www.endokoro.jp/libra_g.html