筋力低下でもの忘れが起きる?

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筋力低下でもの忘れが起きる?

体を鍛えていない人は、鍛えている人に比べると、加齢とともに認知症になりやすくなるという研究があります。

加齢でもっとも早く起きるのは筋力低下です。
しかし、全力を出すことが少ないので、それに気がつきにくいのです。

米・ラッシュ大学医療センターのパトリシア・ボイル氏らは、認知症の症状が現れていない、平均年齢80.3歳の970人を対象に筋力と認知症の関係を調査しました。
その結論として、筋力がある人ほど認知症を発症するリスクは低くなるということがわかったというのです。

筋力を維持するには定期的な運動が欠かせません。
というのも、運動すること自体、脳にいい影響をもたらすからです。

運動が効果的な理由のひとつは、運動によって脳血流が増えることです。

脳血流とは、心臓から脳へ流れていく血液の量のことをいいます。
脳に送られる血液の量が増えれば、そのぶん、一緒に運ばれる酸素やブドウ糖も増えることになるので、脳は活性化されるというわけです。

二つめは、体を動かすことで脳内で分泌される神経栄養因子が増えるということにあります。

神経栄養因子はいわば潤滑油のようなもの。
十分に分泌されれは、脳は実力を発揮できることになるので、脳は若々しくいられるということになるのです。

運動することで脳内に分泌される量が増える神経伝達物質は、幸福感を司るエンドルフィンや活動性がアップするノルアドレナリン、前向きな気持ちになるドーパミンなどです。

したがって、筋力をキープすることを目安に、運動をしていくということでもいいでしょう。
ウォーキングだけでなく、無酸素運動も取り入れて、スクワットや重いものを持つような動作も取り入れましょう。
「今日からはじめるもの忘れを防ぐ方法68 より」

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ビタミンB12は、もともと悪性貧血を防ぐビタミンとして知られています。
血液細胞が正常につくられるには、ビタミンB12が必要だからです。
それと同時に、脳神経系の働きにも深くかかわっています。

根本的な作用に目を向けると、ビタミンB12は、体内のすべてのたんぱく質を修復する働きを持っています。
とりわけ、脳や神経の修復には、ビタミンB12が不可欠なのです。

脳や神経が働くときは、神経線維同士の間を情報伝達物質というものが行き来します。
二本の神経線維で一単位となるその部分は「シナプス」と呼ばれます。
シナプスが豊富できちんと機能している場合、脳や神経の働きはよくなります。

ところが、年齢とともに、あるいは認知症などの病気によって、シナプスは次々にこわれていきます。
ビタミンB12には、そのこわれたシナプスを修復する作用があるのです。

また、脳の萎縮を防止するには、脳細胞の蛋白合成、核酸合成が順調に行われることが好ましいのです。
ビタミンB12は、蛋白合成と核酸合成の両方に役立っていることがわかっています。

一般にビタミンB類は、一つが欠乏するときには他のビタミンも欠乏していることが多いのです。
もちろん、すべてのビタミンが老化防止に必要であることはいうまでもありませんが、B類のビタミンB12、B6、葉酸は老化を防ぐうえでも、もっとも重要なビタミンとされます。

現在60歳以上の高齢者の二割の人に、ビタミンB12の欠乏が見られるということです。
これは年をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
また、高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を考えるべきだという学者もいます。

ビタミンB12の働き>
・新しい細胞を作り、壊れた細胞を修復する働き。
・神経の壊れた部分を修復する働き。
・伝達物質を作る働き。
・免疫を正常にする働き。
・脳の詰まったところをかき出す働き。
・血流をよくする働き。

ビタミンB12が効果的に作用するには、ビタミンB12単体ではなく葉酸などのビタミンB群と一緒に摂取することが望ましく、また、ビタミンB12は大量かつ配合によって効果的に働きます。

脳と神経のビタミンB12
http://www.endokoro.jp/
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http://www.endokoro.jp/libra_g.html