ストレス解消には、まず体を動かす

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ストレス解消には、まず体を動かす
 
ストレスを強く感じて、病気になりやすい人は、まじめで几帳面、神経質な人です。
ことにうつ病などになりやすいといえます。
同じ程度のストレスを受けても、神経質な人ほど、ストレス回路をいつまでも動かし続けて、体を傷めることになります。
 
いつも規則正しく、一定した生活をするほうがいいと思うかもしれませんが、むしろ自分で緩急をつけた生活を試みるほうがいいといわれます。
 
まじめな人は、「こうしなければならない」などと、それができないとかえってストレスになってしまいます。
これをいつまでにやらなければ、などと強く思いすぎると、ストレスを受けやすいのです。
 
ですから、時に、手抜きをすることがストレスを溜めないためには必要なのです。
手抜きができない性格の人がストレスを溜めやすいのです。
「まあ、このへんでやめておこう」という適当さが必要なのです。
 
また人にも気をつかうことがストレスになります。
一般にはある程度えらくなって、人が気をつかってくれる立場になれば、人に気をつかわないで済むわけです。
そうでなくても、自分勝手に振る舞えれる人であれば、それはそれで人間関係にはストレスはないでしょう。
 
たしかに生まれつき神経質でストレスを受けやすいという人もいます。
そんな人は、楽天的で何も悩まないように見える人がうらやましいと思うでしょう。
しかし、それも一長一短だと考えればいいのです。
神経質な人のほうが、楽天的な人よりも、「ものごとに慎重で、大きな失敗がない」と見ることもできます。
そんなふうにいい面を見て、うまくストレスに対処していくようにすればいいのです。
 
たとえば、嫌なことがあったときには、自分の好きな趣味をする、旅行をするなどでうまく気分を切り替えるだけで、だいぶ楽になることはあります。
一時的なものであれば、それで気分を切り替えることができます。
 
ストレスのもとになっているのが、ある人間であるなら、その人間から離れることができればいいし、職場環境や仕事そのものがストレスを大きくするのなら、仕事をやめて別の仕事に就けばいいわけです。
それがストレスを根本的に解決することになるのですが、生活があるので実際にはそうするのが難しいわけです。
 
そんな場合は、何も考えないように体を動かす、運動をするというのが、ある程度効果はあると思います。
 
定期的に運動をすることで、時々ストレスを解消し、それが体と脳の健康にもつながるのですから、一石二鳥です。
それによって、たとえストレスのもとになるような人と一緒に仕事をしなければならないとしても、運動することでストレスを解消して気分をすっきりすればいいのです。
頭で考えるよりも、体を動かしたほうが効果があるものです。
 
       同じ程度のストレスでも、まじめな人ほど心や体を傷つけやすい
       時には手抜きすることでストレスを解消する
       定期的な運動は脳と体に効果があるだけでなく、ストレス解消にもってこい
「いつまでも『老いない脳』をつくる10の生活習慣 より」
 
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脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
 
ビタミンB12とは…?
 
ビタミンB12の研究初期は、ビタミンB12といえば悪性貧血、悪性貧血といえばビタミンB12といわれました。
しかし、現在のビタミンB12は、神経ビタミンとしての認識が一般的となっています。
末梢神経の不調 ―手足の痺れ・麻痺・痛みなど― はもちろん、中枢神経 ―脳・脊髄― の機能低下にも有効であることが明らかになっています。
 
近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。
 
長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。
 
ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。
 
ビタミンB12は腸で吸収されます。
しかし、その前に胃の内因子と結合することで吸収される状態を作っているため、胃を切除している人などの場合は、胃の内因子なしで吸収されるために大量のビタミンB12を補給する必要があります。
胃の粘膜が萎縮している人や、胃の働きが弱い人も同様です。
 
脳の萎縮を防止するには、脳細胞の蛋白合成、核酸合成が順調に行われることが好ましいのです。
ビタミンB12は、蛋白合成、核酸合成の両方に役立っていることがわかっています。
 
ビタミンB12について