ストレスは活用できる

イメージ 1
ストレスは活用できる
 
ストレスがまったくない、ストレスフリーな社会はあり得ません。
多かれ少なかれストレスがあるのです。
外部からはさまざまなストレスを受けます。
 
そのストレスをそれほどストレスと感じずに、簡単に解消することができればそれに越したことはありません。
ストレスをうまく処理できない場合には、それは脳の中で起こっている反応であって、それに対しては、セロトニン神経を活性化することで解消する手段があるのです。
 
そして、自分の欲望、目標を達成するほうに、ストレスをうまく活用するというのは、さらに次の段階になります。
 
ストレスには、「ドーパミン・ストレレス」と「ノルアドレナリン・ストレス」があります。
適度であれば必要ですが、受け流す必要があるのは、「ノルアドレナリン・ストレス」です。
それに対して、「ドーパミン・ストレス」は自分に課すことによって、自分を駆り立てる刺激になります。
この「ドーパミン・ストレス」をうまく活用するのです。
 
たとえば、いい成績をとるために一所懸命に勉強するとか、試合に勝つためにハードに練習するなどは、自分にプレッシャーを加えて自らストレスをかけるわけです。
それは、自らに与えた「しごき」ということがいえます。
 
ビジネスマンであれば自分が好きな仕事であれば、いくらハードで体が疲れても、精神的にはハリがあって、ストレスにはなりません。
面白いと思って頑張っているときには、ドーパミンが働いています。
ノルアドレナリンが働くような状況ではなく、受身で与えられてやらざるを得ないとなると、ノルアドレナリンが出るわけです。
 
同じように仕事をしていても、「ドーパミン・ストレス」か「ノルアドレナリン・ストレス」かによって違うわけです。
 
私たちの情動には、「快」か「不快」しかないのです。
いつも、自分がやっていることが、「快であるか、不快であるか」と、脳の中で判定を下しているのです。
その判定が「快」であれば、ストレス反応に向かわないのです。
 
「快」のほうに向かわせるために、ドーパミンが出る状況を自分でつくり出すようにすればいいのです。
自分で目標を持って自分にプレッシャーを加えても、いわゆるストレス(ノルアドレナリン・ストレス)にはならないのです。
 
たとえば自らにプレッシャーを与えてストレスをかけるのは、勉強でも仕事でもそうですが、目指すべきゴール、目標を持つからです。
目標が見えない、ゴールがない場合には、その苦痛、大変さがいつまで続くかわからないので、ストレスはかかり続けます。
受験勉強がかなりつらくても耐えることができるのは、ゴールがあるからです。
そして受験が終われば、そのつらさからは解放されます。
結果がともなえば、これまでのつらさなどは吹き飛ぶでしょう。
 
外から与えられるプレッシャーを強いストレスにしてしまうか、あるいは受け流せるか、あるいは、そのプレッシャーをうまく活用できるかというのは、本人のとらえ方次第です。
嫌々やっていれば、ストレスは強いでしょうが、それを自分の課題、目標として楽しむことができれば、ストレスを生かして解消することができるわけです。
 
しかも、それを成し遂げれば、快を得ることができるとわかれば、何とかやり遂げようという気力も起こります。
それは成功体験を知って、ドーパミンが出るような状態になるわけです。
「心も脳も元気になるストレス整理術! より」
 
*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*
 
私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
 
神経伝達物質の材料になる成分を補うことが大切です
仕事がたまっていたり、疲れていたりするときに、自分の思いどおりに物事が進まないと、イライラしやすくなります。
また、つねにイライラしやすく、状況によってキレやすくなるという人もいます。
こうしたイライラの原因は、脳の神経を伝達する機能の低下によって、脳の緊張・興奮状態が過剰になっているのではないかと考えられています。

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
 
◆ビタミンB12とは…?◆
ビタミンB12の研究初期は、ビタミンB12といえば悪性貧血、悪性貧血といえばビタミンB12といわれました。
しかし、現在のビタミンB12は、神経ビタミンとしての認識が一般的となっています。
末梢神経の不調 ―手足の痺れ・麻痺・痛みなど― はもちろん、中枢神経 ―脳・脊髄― の機能低下にも有効であることが明らかになっています。
 
近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。
 
長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。
 
ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。
 
ビタミンB12は腸で吸収されます。
しかし、その前に胃の内因子と結合することで吸収される状態を作っているため、胃を切除している人などの場合は、胃の内因子なしで吸収されるために大量のビタミンB12を補給する必要があります。
胃の粘膜が萎縮している人や、胃の働きが弱い人も同様です。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
生活習慣を変えるとともに栄養面の改善も非常に大切です。
 
ビタミンB12について