ストレスを感じたら小走りを

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ストレスを感じたら小走りを
 
ストレスは、狭心症心筋梗塞など、心臓の病気を引き起こす危険因子にもなります。
狭心症は、動脈硬化が基礎になって、血管が狭くなるのが原因の一つですが、それにストレスが加わると、さらに血管は狭まってしまうのです。
このような病気を予防するためにも、ストレス解消を、心がけなくてはなりません。
 
米国の医師、フリードマンとローゼンマンの研究では、狭心症心筋梗塞になりやすい人のタイプを、「精力的で、責任感が強く、几帳面である反面せっかち」としています。
これを「タイプAの人」と呼んでいます。
 
たとえば、人の話を最後まで聞かないで割って入るとか、息せききって話す人は、このタイプの典型といえるでしょう。
また、こうしたタイプは、ストレスをためやすいために病気になりやすいということもいえそうです。
 
このタイプと対極にあるのが、のんびりとしたタイプの人です。
せっかちタイプから、のんびりタイプへ、性格を変えることは難しいかもしれませんが、自分でストレスをためやすいタイプだと思ったら、日ごろから、気持ちを静かに整える努力も必要でしょう。
 
ストレスを感じたら、散歩や運動をするなど、環境を変えることも必要です。
 
会社で「あー、もういやだ」と思ったときには、ちょっと外に出て風に吹かれてみるといいです。
散歩をすれば、なおさらいいと思います。
 
それでもだめなら、小走りしてみてください。
人は、速く動いているときには、悩むことができない生き物なのです。
そうして一瞬でも頭のなかを空にすると、再び職場に戻ったときには、きっと胸のつかえがとれていることでしょう。
 
また、最近では、音楽療法が注目されています。
音楽を聴いたり、楽器を弾いたりすることによってもストレスは解消されます。
 
音楽療法にはとても興味があり、今、全日本音楽療法連盟の会長をしています。
多量の痛み止めを必要とするがん患者の痛みが、音楽を聴くことでやわらいだとか、さまざまな効果を耳にします。
 
睡眠薬を飲まないと眠れない人が、音楽の効果でぐっすり眠れるようになったという例はよくあります。
生きるのが楽しくなる 15の習慣/日野原重明 より」
 
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ビタミンB12は、もともと悪性貧血を防ぐビタミンとして知られています。
血液細胞が正常につくられるには、ビタミンB12が必要だからです。
それと同時に、脳神経系の働きにも深くかかわっています。
 
根本的な作用に目を向けると、ビタミンB12は、体内のすべてのたんぱく質を修復する働きを持っています。
とりわけ、脳や神経の修復には、ビタミンB12が不可欠なのです。
 
脳や神経が働くときは、神経線維同士の間を情報伝達物質というものが行き来します。
二本の神経線維で一単位となるその部分は「シナプス」と呼ばれます。
シナプスが豊富できちんと機能している場合、脳や神経の働きはよくなります。
 
ところが、年齢とともに、あるいは認知症などの病気によって、シナプスは次々にこわれていきます。
ビタミンB12には、そのこわれたシナプスを修復する作用があるのです。
 
また、脳の萎縮を防止するには、脳細胞の蛋白合成、核酸合成が順調に行われることが好ましいのです。
ビタミンB12は、蛋白合成と核酸合成の両方に役立っていることがわかっています。
 
一般にビタミンB類は、一つが欠乏するときには他のビタミンも欠乏していることが多いのです。
もちろん、すべてのビタミンが老化防止に必要であることはいうまでもありませんが、B類のビタミンB12B6葉酸は老化を防ぐうえでも、もっとも重要なビタミンとされます。
 
現在60歳以上の高齢者の二割の人に、ビタミンB12の欠乏が見られるということです。
これは年をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
また、高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を考えるべきだという学者もいます。
 
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