若者に急増!首の動脈硬化が引き起こす小脳梗塞

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若者に急増!首の動脈硬化が引き起こす小脳梗塞

首には脳に血液を送る太い動脈が走っています。
首の前側を通る総頸動脈は、下あごのあたりで外頸動脈(顔に血液を送る動脈)と内頸動脈(脳に血液を送る動脈)とに分かれます。
この部分は動脈の変性や潰瘍が起こりやすいため、動脈が狭くなって脳梗塞の原因となるのです。
 
内頸動脈は、大脳の内側へと血液を送る前大脳動脈、大脳の外側へと血液を送る中大脳動脈などに分かれます。
さらに、首の骨の中を通る椎骨動脈は、運動機能をコントロールしている小脳と後大脳動脈に血液を送っています。
 
これまで、日本人に多いとされる脳梗塞のタイプは、脳の中の血管が動脈硬化を起こし、血管が次第に詰まって発症するものが主体で、ほとんどが60代以上の高齢者にみられていました。
しかし、最近、脳の中の血管ではなく、首の動脈硬化によって起こる新しいタイプの脳梗塞が、340代の若い世代にふえてきているのです。
 
首の動脈を通って脳梗塞が起こるのは、ほかの部分でできた血栓が首の動脈を介して脳に送られ、血流がとどこおって起こったり、首の血管で生じた血栓が脳に飛び、脳の血管を詰まらせたりする場合があります。
 
ちなみに、32歳の著名なアーティストが発症した小脳梗塞は、首の動脈硬化、つまり椎骨動脈の動脈硬化が引き金となったのではないかと推測されます。
 
首の動脈硬化による新しいタイプの脳梗塞は、これまでの脳梗塞よりも急激に症状が進行していくのが特徴です。
前日までまったく異常がなかった人が突然、めまいやマヒ、言語障害を起こし、翌日には呼吸が停止して死に至ることも少なくありません。
このように、症状のない狭窄状態を無症候性頸動脈狭窄といい、頸動脈のドップラーエコー検査を行うことで診断できます。
無症候性頸動脈狭窄は、隠れ脳梗塞の原因ともなりますから、めまいやマヒなど、ほんの小さな症状があっても見逃さず早急に医師の診察を受けることが大切です。
 
これまでの診療経験からいえることは、首の動脈硬化が原因の脳梗塞は、ストレスの多い生活を送っている人に多いということです。
 
昼夜逆転の生活や過度のストレスにさらされている人はもちろん、外食が多く、高脂肪・高カロリーの食生活を送っている人は注意が必要です。
 
生活改善に努めることが最大の予防となります。
「自分で見つけて治す隠れ脳梗塞 より」
 
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認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。
ですから、脳梗塞の前兆である隠れ脳梗塞を早期発見することで多くの認知症を防ぐことができるのです。
 
隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。

 脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。

 一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。
このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから脳の血管を健康に保つ生活を心がけ、脳梗塞を予防し、脳の健康を守ることが大切です。
 
「老化対策・栄養療法の一環にビタミンB12プラス優れた副成分」
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
ビタミンB12が効果的に作用するには、ビタミンB12単体ではなく葉酸など他のビタミンB群と一緒に摂取することが望ましく、また、ビタミンB群はバランスよく摂ることで相乗効果を発揮します。
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。
栄養療法の一環としてご利用いただきたいと思います。