エコノミークラス症候群と脳梗塞の危険な関係

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じつは、エコノミークラス症候群脳梗塞の危険因子になることは、あまり知られていません。
足にできた血栓が、心臓の“穴”を通り抜け、脳にまで達して詰まることがあるのです。
 
  長い時間、同じ姿勢で座り続けていると…
海外出張や旅行のときに、エコノミークラスだと少々苦痛です。
座席が狭く、足も伸ばせない。フライトを終え、降りるころには足がむくみ、気分が悪くなることもあります。
この延長線上にあるのが、エコノミークラス症候群です。
その発症の経緯ですが、まず、長時間同じ姿勢で座っていると、足の血流が滞り、とくに膝の裏の静脈に血栓ができます。
目的地に到着して、歩き始めると、足の筋肉が収縮したはずみでこの血栓が剥がれ、血流によって別の場所に運ばれることになります。
この血栓が肺の動脈を塞ぐと、肺塞栓症になります。
胸の痛みや呼吸困難などの症状を伴いますが、小さな血栓の場合はこれらの症状がないことも多い。
しかし、大きな血栓だと詰まった場所によっては、死に至ることもあるといいます。
また、このエコノミークラス症候群、最近は脳梗塞を引き起こす原因としても注目されているといいます。
いったいどのような関連があるのでしょう。そして、どう予防すればよいのでしょうか。
 
  心臓の小さな穴を通って血栓が脳に達する
エコノミークラス症候群脳梗塞に結びつくといっても、誰もが発症するわけではありません。
その対象は心臓の内壁に卵円孔という小さな穴が開いている人に限られます。
ただ、これがある人は意外と多く、約10人に1人の割合で存在するといいます。
とくに日常生活に支障がないので、本人が自覚できていないだけなのです。
エコノークラス症候群では、まず足の静脈に血栓ができます。
これが心臓まで届いても通常は脳の動脈まで流れ込むことはありません。
しかし、卵円孔があると心臓を通過して、結果的に脳梗塞を起こすことになるのです。
 
では、これをどう予防するのか。要はときどき動いて足の血流が滞らないようにすることです。
下記のような、簡単な動作を1時間に数回行うと良いでしょう。
また、飛行機室内は湿度が抑えられているため、十分に水分補給し、血液が濃くなることを防ぐことも重要です。
だからといってアルコールやコーヒーなどの利尿作用が強いものは、脱水を招き逆効果になるため飲みすぎるのは禁物です。
エコノミークラス症候群は、予防対策がすぐに効果を表すため、これらを習慣づけておきましょう。
 
【足を動かして血流を促す】
まず、つま先を上に向けて数秒間保ち、その後かかとを上げる。
ここでは、ふくらはぎの筋肉を意識して動かすことがポイントです。
 
エコノミークラス症候群は、簡単な対策で発症を予防できますが、じつは、思わぬ状況で起こる危険性があります。
たとえば、平成16年の中越地震では3人の被災者が肺塞栓症で亡くなっています。
これは、狭い自家用車の中での被災生活を余儀なくされた結果です。
「エコノミークラス」という名称に引きずられず、あらゆる状況において注意することが必要です。
エコノミスト より」
 
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認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。
ですから、脳梗塞の前兆である隠れ脳梗塞を早期発見することで多くの認知症を防ぐことができるのです。
「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。
 
脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。
一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。
このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。
 
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから脳の血管を健康に保つ生活を心がけ、脳梗塞を予防し、脳の健康を守ることが大切なのです。
 
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
ビタミンB12は、大量かつ配合によって効果的に働き、そして、ビタミンB群はバランス良く摂ることで相乗効果を発揮します。
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
 
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
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