「カルシウム」を摂るなら野菜から

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「カルシウム」を摂るなら野菜から
 
 牛乳は賛否両論ある食品です。
牛乳を栄養価が高い食品として賞賛する人もいますし、諸悪の根源と非難する人もいますが、その人の健康と栄養の状態次第だと思います。
 
牛乳は乳脂肪が多く、コレステロールも含まれています。
100グラムあたりの含有量は案外少ないのですが、好きな方はコップ23杯を平気で飲んでしまいますから、結果的に摂取量が増えるのです。
牛乳を毎日飲んでいて血液中のコレステロール値が高い場合、牛乳の飲みすぎが原因かもしれません。
そういう方は控えましょう。
 
血液中のコレステロール値が正常なら飲んでもかまいませんが、カルシウム不足を補う目的のために牛乳を飲むのはやめてください。
カルシウムは日本人に不足している栄養素の1つであり、不足すると高齢者の骨粗しょう症の一因になりますが、牛乳に含まれているカルシウムがそのまま体内に吸収されるわけではないからです。
 
牛乳のカルシウムはリンと結合した「リン酸カルシウム」という形で含まれています。
日本の土壌にはリンが多く、牧草や飼料に含まれているリンを乳牛が摂取しているため、カルシウムに結合するリンの数が多いのが特徴です。
リンの数が増えるほどカルシウムは水に溶けにくく、人体への吸収率は下がります。
 
カルシウムを摂るなら野菜から摂ってください。
「野菜からカルシウムを摂ってください」とお話しすると、多くの方は意外そうな顔をしますが、そもそも牛乳になぜカルシウムが含まれているのでしょう?
カルシウムのようなミネラルを動物は体内で合成できません。
牛が食べる牧草などに含まれるカルシウムが牛乳に溶け出しているのです。
 
ですから、牛乳を飲まなくてもカルシウムを含む野菜を食べればOKというわけです。
かつて野菜のカルシウム吸収率は牛乳よりも低いといわれていましたが、現在ではその説は否定されています。
 
野菜のカルシウムは、シュウ酸と結合して「シュウ酸カルシウム」をつくっています。
シュウ酸カルシウムのままでは吸収されにくいのですが、軽く茹でてアク抜きをすると吸収が良くなります。
シュウ酸はアクの成分で、軽く茹でれば7080パーセントほど取り除けます。
茹ですぎるとファイトケミカルが茹で汁に溶け出してしまいますから、さっと茹でます。
 
カルシウム摂取に適した野菜としては、シュウ酸が比較的少ない小松菜や京菜(水菜)、ケールなどが挙げられます。
大根の葉やカブの葉もカルシウムが豊富ですから、捨てないで茹でて刻んでおいしく食べてください。
「血管があなたの寿命を決めている 生活習慣で「老化」を進めないために より」
 
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ビタミンB12は、ストレス社会に生きる現代人のこれからの健康に役立つ成分です。
 
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
 
ホモシステインLDLと一緒になり血管壁にコレステロールを沈着させます。
また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。
その結果、動脈硬化心筋梗塞脳梗塞を引き起こします。
もしビタミンB群のビタミンB12葉酸があれば、ホモシステインは分解されます。
 
しかしビタミンB12葉酸が欠乏していると、ホモシステインが増え、その結果、血栓ができ、心筋梗塞脳梗塞になります。 
 
一般にビタミンB群は、一つが欠乏するときには他のビタミンも欠乏していることが多いのです。
もちろん、すべてのビタミンが老化を早めないために必要であることはいうまでもありませんが、B類のビタミンB12、B6葉酸は、もっとも重要なビタミンとされます。
 
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