生活習慣病と口腔内細菌
口腔内細菌と並び様々な病気の原因とされる生活習慣病ですが、世界保健機構(WorldHealth Organization)の発表で、生活習慣が毎年世界で1600万人が早死にに関わっていると発表しました。
これは「慢性疾患の予防と管理についての報告」として発表されたもので、喫煙や大量の飲酒、脂肪分や塩分、糖分の大量摂取、運動不足などの不健康な習慣が、全世界で様々な病気を引き起こしていると指摘しています。
この報告書によると2012年、心血管疾患や糖尿病、肺疾患、がんなどで全世界で3800万人が死亡し、しかもそのうちの1600万人が70歳以下だったといいます。
早死にした人のうち、喫煙が原因とされたのは年間600万人、アルコールの過剰摂取は330万人、運動不足による肥満などが320万人、塩分の過剰摂取は170万人に上ったといいます。
さらに5歳未満の子供の4200万人が肥満であり、未成年者の84パーセントは十分な運動をしておらず、肥満や生活習慣病への道をたどる可能性が十分にあります。
生活習慣病は文字どおり、日ごろの生活習慣が病気の発症や進行に深く関わっています。
単独でも身体に対して大きなダメージですが、これが重なることで命に関わる危険が増すというのです。
しかも、血管が硬くなり弾力が失われます。
ひどくなると血管が完全に閉塞して、血液が流れなくなってしまいます。
そこに口腔からやってきた細菌が溜まって悪さをしたら、一層症状の悪化を早めることになります。
生活習慣が命に関わっているという認識は、ようやく普及してきました。
しかし、口腔内細菌もまた生活習慣病とともに、命に関わる可能性のある原因だという認識はまったくといっていいほど広まっていません。
歯が20本以下になると、食事が摂りにくくなり、栄養などが偏り、生活習慣病を発症しやすくなる可能性があります。
さらに歯が少なくなるというのは、ほとんどの場合、口腔内細菌に負けてしまい、歯周病などで歯が抜けてしまったことを示します。
口腔内細菌は常在菌であり、あまりに身近な存在のために細菌に感染しているにもかかわらずその自覚がありません。
しかも口だけにとどまらず全身に影響を与える全身疾患であるということがまったく理解されていないことが問題なのです。
当然生活習慣が原因の大きな部分を占めています。
さらに、口腔内細菌が発症し暴れることで、生体防御反応が起き相当する免疫細胞が、口腔内だけでなく血液にのって体中をめぐり、思わぬところで悪影響を及ぼします。
また口は空気と食物の入り口なので、外からの細菌やウイルスもほとんどが口から入ってきます。
つまり、健康長寿を全うするためには、生活習慣を是正し口腔ケアをしっかりやる必要があります。
こうして考えると「人間の寿命というのは、常在菌と共生できる期間」ともいえます。
寿命を全うするためには、いかに常在菌である口腔内細菌とうまくやって、場合によっては闘うことで本来の寿命を全うする必要があります。
口腔内細菌の感染で、命を縮めてしまってはならないのです。
「口の中をみれば寿命がわかる より」
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すべてのビタミンが老化と関係があります。
とくに、Ｂ類のビタミンＢ12、Ｂ6、葉酸は生活習慣で老化を早めないために役立つ成分です。
また、老人性認知症患者の脳にはビタミンＢ12が不足しているという報告もされています。
脳梗塞は、初期段階に数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現します。
これが隠れ脳梗塞と呼ばれるものです。
隠れ脳梗塞は早い人だと30代から表れ、40代を過ぎると急に増加すると言われています。
体の老化は20代ごろから始まります。
老化は生きている以上避けられないものですが、何をどう食べるかで進行程度が変わってきます。
ビタミンＢ12は、ストレス社会に生きる現代人のこれからの健康に役立つ成分です。
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