毒が転じて薬となる 適度なストレスは人を強くする

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毒が転じて薬となる 適度なストレスは人を強くする
 
難しい仕事にはリラックスして、
簡単な仕事には緊張して臨め
 
私たちの体には、優れた防御システムが備わっています。
たとえば、暴漢に襲われたら、すぐに逃げられるよう、アドレナリンなど興奮性の神経伝達物質やストレスホルモンのコルチゾールがドッと出て、血圧や心拍数が上がります。
気温の変化や痛み、精神的な不快といったストレッサーに対しても、自律神経と内分泌系と免疫系がリンクしながら、その状況に対応できるよう体をコントロールしてくれます。
 
これこそが、元気で長生きするための最大の武器なのですが、このシステムにしっかり働いてもらうためにはストレスが欠かせません。
もし生まれたときから無菌室で育ったなら、バイ菌やウイルスというストレスに極端に弱くなってしまうでしょう。
いつもクーラーのきいた部屋にいれば暑さに弱くなり、叱られていない人は上司に注意されただけでも大きなダメージを受けます。
 
ストレスがあるからこそ、それを防御したり適応したりする力が強まります。
次に前以上のストレスを受けても、段階的に強まるのであれば乗り越えることができます。
もちろん、防御能力をはるかに超えたストレスは問題ですが、適度なストレスは体と心を鍛えるための養分なのです。
 
<生産性を上げるにも適度なストレスが必要>
 
 ストレスが学習成果や仕事の生産性にどう影響するかを調べた有名な実験があります。
白と黒の目印を区別できるようマウスを訓練し、失敗したら電気ショックを与えたところ、その強さによって正解率に大きな差が出ました。
電気ショックが弱すぎても強すぎても、正解率は低下。
最も成績がよかったのは、適度な刺激を与えたときでした。
 
どの程度の刺激が「適度」かは、課題の難易度によって変化します。
簡単な課題の場合は、やや強めの刺激を受けて緊張状態にあるほうが成績はアップ。
逆に、難しい課題のときは、リラックスした状態で臨むほうが力を発揮できます。
また、刺激がまったくない場合は、課題の難易度にかかわりなく、やる気や集中力が低下し、成績も悪くなります。
 
これは、人間にも応用可能。
仕事の難しさによって、あえて時間制限をもうけたり、深呼吸をしてみたりと、自分で上手にストレスを加減してみてください。
15歳若返る錆びないカラダのつくりかた より」
 
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認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因の多くが脳梗塞です。
脳梗塞は、初期段階に数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現します。
これが隠れ脳梗塞と呼ばれるものです。
隠れ脳梗塞は早い人だと30代から表れ、40代を過ぎると急に増加すると言われています。
 
体の老化は20代ごろから始まります。
老化は生きている以上避けられないものですが、何をどう食べるかで進行程度が変わってきます。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。
 
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
 
ビタミンB12は、ストレス社会に生きる現代人のこれからの健康に役立つ成分です。
 
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