「考え方」を変えるよりも「注意」を変える

イメージ 1
「考え方」を変えるよりも「注意」を変える
 
世の中に数多く出ている自己啓発的な書籍は、「考え方を変える」ことによって、ポジティブな自分をつくり上げようとするものです。
 
しかし、それは脳にとって至難の業です。
 
人間の脳は、「古い脳」「真ん中の脳」「新しい脳」の三層に分かれていますが、習慣を司る「古い脳」は、新しい変化を極度に嫌がります。
その意味では、人間は保守的に行動してしまう生き物なのです。
 
もちろん、「新しい脳」が司っている意思の力を使うことはできます。
しかし古い脳の変化嫌いは強力ですから、「今日から毎日、英語の勉強をしよう!」と思っても、すぐに「そんなことより毎日見ているテレビをつけよう」という命令を発します。
これに逆らうのは、非常に難しく、三日坊主の人が続出するのです。
 
極端な意識改革を訴えてはいません。
 
瞑想トレーニングやマインドフルネス・プログラムが目指すのは、言ってみれば「注意の向け方を変える」ことです。
 
あちこち拡散してしまいがちな注意を、目の前の対称に集中させる。
刻一刻と移りゆく自分の状況や状態を、上手にモニタリングする。
 
人間は早々変わることはできません。
ならば、変わらないことは受け入れたうえで、余計な情報や雑音に惑わされずに対処できる力を身につければいいのです。
 
これまでの自己啓発が「変わる」ことを目標としてきたのに対して、マインドフルネスは「今この瞬間を最大限に味わうこと」に重きを置いています。
 
そのためには、生きるうえでもっとも基本的な事柄である呼吸や姿勢、睡眠、食事をおろそかにすることはできません。
日々の生活が不安定であれば、やるべきことを効率的にこなすことも、腰をすえて取り組むこともできません。
 
脳の力を高めるのに、困難な訓練やクイズ、パズルの類は必要ありません。
これまでの生活を見つめ、ほんの少し改善し、規則正しく「変わらない」生活をする。
そして、ときどき瞑想をして、脳を整える。
そうやって足元の生活を見直すことから始めてください。
 
テニスの元世界王者アンドレ・アガシは、朝目が覚めると次のように自分に言い聞かせたといいます。
 
「今夜ベッドに入るときに、僕は自分を誇らしく思っている」
 
アガシのように、朝ワクワクして目が覚めて、夜満ち足りた気持で眠りにつく。
それこそがマインドフルネスな1日です。
 
瞑想、睡眠、姿勢、食事。
 
まずはひとつでも、ぜひ実践してみてください!
 
※「マインドフルネス」は、次世代のメンタルトレーニングともいわれます。
それまでのトレーニングは「考え方」を変えることに注力してきました。しかし人間の考えは、そんなに変わるものではありません。そこで「考え方」ではなく「注意」をどこに向けるのかをトレーニングすることによって苦痛を和らげる方法としてつくられたのが「マインドフルネス」です。
「疲れない脳をつくる生活習慣 より」
 
*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*
 
脳や神経が働くときは、神経線維同士の間を情報伝達物質というものが行き来します。
二本の神経線維で一単位となるその部分は「シナプス」と呼ばれます。
シナプスが豊富できちんと機能している場合、脳や神経の働きはよくなります。
ところが、年齢とともに、あるいは認知症などの病気によって、シナプスは次々にこわれていきます。
ビタミンB12には、そのこわれたシナプスを修復する作用があるのです。
また、脳の萎縮を防止するには、脳細胞の蛋白合成、核酸合成が順調に行われることが好ましいのです。
 
ビタミンB12は、もともと悪性貧血を防ぐビタミンとして知られています。
血液細胞が正常につくられるには、ビタミンB12が必要だからです。
それと同時に、脳神経系の働きにも深くかかわっています。
根本的な作用に目を向けると、ビタミンB12は、体内のすべてのたんぱく質を修復する働きを持っています。
とりわけ、脳や神経の修復には、ビタミンB12が不可欠なのです。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
最近の研究で、ビタミンB12はバイオリズムにかわっていることがわかってきました。
不規則な生活が続くと、バイオリズムが乱れて、自分の意思で起きたり、眠ったりできなくなります。
昼間居眠りをするようでは仕事に支障をきたしかねませんそこで、試してみたいのがビタミンB12です。
大量にとると、バイオリズムの回復に役立つと考えられています。
海外旅行の時差ぼけも、なかなか解消しにくいものですが、B12を試してみてはいかがでしょう。
 
ちょっと使える身近な情報をお届けしています!