セロトニン神経の7つの効果

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セロトニン神経の7つの効果
セロトニン神経は、脳全体の神経細胞に指令を送ることができます。
言葉を話したり、身体を動かす機能がある神経の活動レベルそのものをコントロールし、主に、大脳皮質、自律神経、筋肉、痛み感覚、心に作用し、以下にあげるような効果をもたらします。
 
★その1:仕事にやる気が出る
セロトニン神経が刺激を受け活動が活発になると大脳皮質が覚醒します。
大脳皮質には意識レベルを調節する働きがあります。意識には、スッキリ、ぼんやり、イライラなどさまざまな状態があり、セロトニン神経が作り出すのはスッキリ爽快な意識の状態です。
これをクールな覚醒と呼びます。
このクールな覚醒状態は、心が安定し、落ち着いた状態で、混乱もなく、何かうまくやれそうだ、やり遂げられそうだという感覚を意識している、準備が整った状態を作り出します。
 
★その2:朝の寝起きをよくする
心臓機能、血圧、代謝、呼吸などを管理する自律神経は、交感神経と副交感神経という2つの神経で成り立っています。
副交感神経は眠っているときに優位となり、交感神経は活動をしているときに優位になります。
この2つの神経は、互いにシーソーのようにバランスを保ちながら身体の調整をしています。
セロトニン神経が働いていると、朝目覚めたとき、適度に交感神経を緊張させ、身体の方をスタンバイの状態にしてくれます。
寝起きが悪く、スッキリした朝が迎えられないというのは、この働きがうまくいっていないということです。
 
★その3:若々しい顔つき、立ち姿
重力に対して姿勢を保つために働く抗重力筋という筋肉にも、セロトニン神経は働きかけます。
この筋肉は、自分で動かそうと思って動くというよりも、起きていると自然に動く筋肉で、まっすぐな姿勢、いきいきとした表情などに関係します。
この筋肉の緊張が弱った状態は、授業中の居眠りを思い出してもらうとわかりますが、身体や表情が力なくだらんとします。
セロトニン神経が働くことで、抗重力筋が働くと、姿勢もよく、首もスッと立ち、若々しい印象を与えます。
また顔は、抗重力筋が多い場所なので、この筋肉がしっかり働いていれば、目元がぱちっとし、はつらつとした元気爽快な顔つきになります。
 
★その4:不定愁訴が消える
セロトニン神経の働きのひとつに鎮痛作用があります。
身体のある部位から痛みが発生すると、脊髄ないし、脳の神経を介して、痛みを脳が認識するのですが、たいしたことのない痛みの場合、痛みの伝達経路の途中でセロトニン神経から分泌されたセロトニンがその痛みの伝達を抑えてしまいます。
ところが、セロトニン神経が弱ると、この働きがうまく作動せずに、ささいな痛みも過敏に訴えるようになります。
いわゆる不定愁訴などがその症状のひとつです。
生理痛、歯痛、関節の痛みなどもそうです。
セロトニン神経が鍛えられれば、こうした状況がなくなるので、不定愁訴が消えるわけです。
 
★その5:心のバランスを保つ
私たちの心は絶えず変化をします。
その変化そのものは悪いものではありませんが、もしそれに振り回されていると困ったことになります。
例えば、ストレスを、食べる、買いものする、人に話すなどで発散することがあります。
これも過剰になれば依存症になる可能性がでてきます。
セロトニン神経はそういったことにならないよう、心のバランスを調える作用をします。
 
★その6:欲望とストレスを越える
修行を積んだお坊さんは、楽しいことやいやなことに対し、即座に反応し、いやなことをいつまでも気にするようなことがありません。
同じように、セロトニン神経を鍛え続けると、特に腹筋呼吸をしっかり続けると、興奮にも落ち込みにもすぐに対処できる状態がつくれるようになります。
それは、欲望やストレスを越え、「今」を生きることができるようになるともいえます。
 
★その7:幸せ脳がつくられる
セロトニン神経を鍛えていくと、一時的にセロトニン神経が弱った状態となります。
これは継続することで解かれますが、途中でやめると元の状態に戻ってしまいます。
まずは心と身体の変化を実感するために3ヶ月を目安に続け、次にセロトニン神経が恒常的に高いレベルで安定すると考えられる3年を目指します。
その後も生涯続けることで幸せ脳が出来上がっていきます。
「ビジネス脳・幸せ脳・健康脳 より」
 
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私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
 
仕事がたまっていたり、疲れていたりするときに、自分の思いどおりに物事が進まないと、イライラしやすくなります。
また、つねにイライラしやすく、状況によってキレやすくなるという人もいます。
こうしたイライラの原因は、脳の神経を伝達する機能の低下によって、脳の緊張・興奮状態が過剰になっているのではないかと考えられています。
 
脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
また、ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると、動脈硬化の原因として新しく注目されているホモシステインが増えるといわれています。
ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
 
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