頭が老化するかしないかは“脳のつながり”で決まる

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頭が老化するかしないかは“脳のつながり”で決まる
 
人間の脳がどうして老化するのか、その本当の理由をご存知でしょうか。
 
脳細胞の数が減るから?
脳内にアミロイドβがたまるから?
 
残念ながら、両方とも不正解。
 
正解は“脳のつながりが悪くなるから”です。
 
たぶん、「脳のつながり? いったいどういうこと?」と思われる方が多いのではないかと思います。
 
例を挙げて簡単に説明しましょう。
脳のつながりが悪くなっている人とは次のような人です。
 
「ひとつのことに執拗にこだわって、全体が見えなくなっている人」
「嫌なことや失敗など、ひとつのことが頭から離れなくて、どんどんマイナス思考にハマッてしまう人」
「自分の努力やがんばりが報われないと感じている人」
「朝から晩まで、目先の仕事にばかり追われて1日が終わってしまう人」
「一生懸命がんばっているつもりなのに、なぜかいつも空回りしてしまう人」
「毎日忙しすぎて、ぼんやりする暇すらない人」
「いつもぐったり疲れていて、うっかりミスが多い人」
「かつては夢や希望を抱いていたけれど、『もうどてもいい』というような気になっている人」
「同じ日常の繰り返しで、毎日がつまらないと感じている人」
「自分の人生に、なんとなく“あきらめ感”や“行き詰まり感”を持っている人」
 
驚かれる人もいるかもしれませんが、ここに挙げたような“脳のつながりが悪くなっている人”は、じつはたいへん能の老化が進みやすいタイプなのです。
 
では、“脳のつながり”とは、いったい何なのか。
 
“脳のつながり”とは、脳回路ネットワークの連絡性のことです。
 
ご自身の頭の中に網の目のようにくまなく発達した道路網があると思ってください。
その道路網が脳回路です。
この道路網では、記憶や感情、思考、行動指令など、さまざまな情報が行き来しています。
脳回路を構成する道路には太いものもあれば細いものもあり、古い道路もあれば新しい道路や建設中の道路もあります。
そういったたくさんの道路が互いにつながり合って、頭の中に一大ネットワークを築いているのです。
 
ただ、この道路網は、人によって“つながりやすさ”が違います。
アクセスがよく、どの道も大きい道路につながっていて、道から道へとすいすい進んでいけるネットワークを築いている人もいます。
行く先々で行き止まりにぶつかってしまうようなネットワークを築いている人もいます。
 
つまり、この“つながり”の良し悪しこそが、脳の働きのいい悪いを決定付けているのです。
当然ながら、アクセスのいい脳回路を築いている人は、脳の働きがよくなります。
反対に、アクセスの悪い脳回路を築いてしまった人は、脳の働きが悪くなります。
 
先ほどの例で言えば、「嫌なことが頭から離れない人」は、脳回路が堂々巡りの袋小路になってしまっていて、迷路にはまっているような状況です。
また、「いつも空回りしてしまう人」は、どうでもいい道ばかり巡っていてなかなか大きい道に出られないような状況。
「人生に“あきらめ感”や“行き詰まり感”を持っている人」はどこへ行っても行き止まりばかりで嫌気がさしてしまったような状況でしょうか。
 
そして、こういった“脳のつながりが悪い状態”をいつまでも放置していると、人の脳はたいへん老化しやすくなるのです。
脳の老化が進むと、うつ病を発症したり認知症リスクが高まったりして、さまざまな問題を背負い込む可能性があります。
 
 しかし、こうした脳回路は、セルフ・トレーニングによってつながりをよくしていくことが可能です。
言ってみれば、せっせと道路工事をしてあちこちの道をつなげたり広げたりすることで、連絡アクセスをよくすることができるのです。
 
そして、こうした道路網を、つながりがよくなるようにがんばって整備していけば、“老化しやすい脳回路”を“老化しにくい脳回路”へと変えることも十分に可能なのです。
 
だから、ご心配には及びません。
つながりのいい脳回路を築いて、いつまでも老いることのない脳をつくっていきましょう。
「脳の老化を99%遅らせる方法 より」
 
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物忘れとは、脳は、体の機能全般をコントロールしている司令塔ですが、加齢とともにその働きは衰え物忘れの症状が出てきます。
脳血管の動脈硬化を放っておくと、血液循環が悪くなって脳細胞の動きが低下し、記憶力や思考力などが鈍り物忘れがはじまります。
40歳を越えた頃から「ど忘れや物忘れが激しくなった」「人の名前がなかなか思い出せなくなった」などと物忘れを感じるようになるのは、脳機能低下のあらわれです。
 
物忘れに関して脳の機能を活性化する重要な栄養素がビタミンB12です。
脳の神経細胞は約140億個といわれ、25歳を過ぎると1日に10~20万個ずつ死滅していきます。
死滅した神経細胞は2度と再生されず物忘れもひどくなります。
しかし、死滅した神経細胞は元に戻らなくとも、神経の通り、すなわちネットワークをよくすれば、低下した機能を補い、さらには高めることができ物忘れも改善されます。
 
物忘れに関する神経伝達物質の中で記憶と学習にかかわっているのはアセチルコリンで、このアセチルコリンはコリンと酵素を原料にしてつくられています。
ビタミンB12は、アセチルコリンを活性化して神経伝達をスムーズに行う働きをもっています。
アルツハイマー認知症の患者の脳脊髄中にはビタミンB12が少ないことが確認されています。
 
また、脳や神経が働くときは、神経線維同士の間を情報伝達物質というものが行き来します。
二本の神経線維で一単位となるその部分は「シナプス」と呼ばれます。
シナプスが豊富できちんと機能している場合、脳や神経の働きはよくなります。
ところが、年齢とともに、あるいは認知症などの病気によって、シナプスは次々にこわれていきます。
このシナプスは、歳をとっても増加し、より成熟した結合が進行するとされています。
ビタミンB12は、シナプス形成に重要な栄養成分です。
 
ビタミンB12は胃の内因子という糖たんばくと結合し吸収されますが、年齢とともに胃が小さくなったり胃の状態が悪くなったりして、内因子が
少なくなりビタミンB12の吸収が悪くなってしまうのです。
しかし、ビタミンB12は大量に摂ることで浸透圧の原理による押し込み効果によって胃の内因子と関係なく吸収されることが分かっています。
吸収率を高めるビタミンB12摂取量の目安は1000μg(マイクログラム)以上と考えられています。
さらに、主に動物性食品にしか含まれないというビタミンなので、野菜中心の食生活の人や、ダイエットをしているなど食事の量が少ない人は、ビタミンB12を補った方が良いとされています。
胃の病気、ストレスなどでも不足します。
 
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