白髪やシミが増えたら、ストレスのサイン
白髪やシミが増えたら、ストレスのサイン
自分がどのくらいストレスをためこんでいるかはわかりにくいもの。
だからこそ、病気になるまで自分を追い込んでしまうことがあるのでしょう。
2016年から国から各企業に、「ストレスチェック」が義務づけられました。
メタボを取り締まることで心疾患や脳卒中といった重大な病気を防ごうというメタボ検診と同じようなもの。
50人以上の企業にはストレスチェックの実施が義務化されたので、すでに受けた方も多いでしょう。
ただ、腹囲や血液検査、画像検査といった客観的に結果が出るメタボ検診とは違い、ストレスチェックは質問に回答していく自己申告方式です。
質問の中身を見ると、「非常にたくさんの仕事をしなければならない」「かなり注意をする必要がある」といった主観に左右される項目も多くあります。
また、「だるい」「物事に集中できない」「仕事が手につかない」「よく眠れない」といった症状は本当に当てはまっても、会社での立場などを考えると、自己申告しにくいという人もいるかもしれません。
一方で、もっと客観的にストレスを測る方法も研究されています。
そのひとつが、唾液に含まれるヘルペスウイルスの量を測るという方法です。
このヘルペスウイルスの量は、日によって、あるいは一日の間でも増えたり減ったりしています。
疲れやストレスがたまって免疫力が下がってくると、ヘルペスウイルスの量が増えてくるのです。
仕事が忙しいとき、ストレスがたまっているときに限って、口内炎ができるという人、いませんか?
それは、まさに唾液中のヘルペスウイルスが増えている証です。
もっと手軽に自分でもわかるストレスマーカーはないのか――。
そう思った人もいるかもしれません。
実はあります。
しかも昔から一般的に知られていることです。
急に白髪が増えたり、急にシミが増えたりすると、「ストレスかねー」なんて会話をしますよね。
これ、医学的にも理にかなっています。
「皮膚は臓器を映す鏡」と昔から言われるように、体内の不調は皮膚や髪の毛といった表面に出ているところに表れやすいのです。
内臓の病気や不調が皮膚に表れることを、医学用語では「デルマドローム」と言います。
ストレスで免疫力が落ちて口内炎ができるというのも、そのひとつです。
そのほか、がんがある人は皮膚が黒ずんだり、イボがたくさんできたり、白髪や深いシミが急に増えたりしやすいということもよく知られています。
皮膚や髪の毛の変化というのは、単なる見た目の問題、単なる皮膚の症状ではありません。
心身の不調の表出であることが多いので、決して軽視してはいけない。
こうしたストレスのサインに気づいたら、自分自身を、そして脳をストレスから解放してあげる方法を考えてみてください。
「90歳まで元気で生きる人の7つの習慣 より」
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自律神経を整えるためには生活リズムを作るとともに栄養面も非常に大切です。
からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。
ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。
いわば元気の素です。
B群は協力しあっていますから、どれが欠けても疲れやすくなります。
また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。
ビタミンB12は胃液からつくられる糖タンパクと結合して吸収されます。
この糖タンパクが内因子と呼ばれるものですが、胃の病気、胃粘膜に障害がある人は内因子がつくられず、ビタミンB12が吸収されなくなります。
しかし、ビタミンB12は大量に摂ることで浸透圧の原理による押し込み効果によって胃の内因子と関係なく吸収されることが分かっています。
吸収率を高めるビタミンB12摂取量の目安は1000μg(マイクログラム)以上と考えられています。
また、主に動物性食品にしか含まれないというビタミンなので、野菜中心の食生活の人や、ダイエットをしているなど食事の量が少ない人は、ビタミンB12を補った方が良いとされています。
加齢、胃の病気、ストレスなどでも不足します。
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