アンチエイジングの親玉ホルモン

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アンチエイジングの親玉ホルモン
腰痛、ひざ痛の悩みもホルモンが解消
 
性ホルモンの代表格に、DHEA(デヒドロエビアンドロステロン)という副腎皮質系のホルモンがあります。
 
別名「ホルモンの親玉」とも言われます。
 
DHEAアンチエイジング・ホルモンであり、エストロゲンやアンドロゲン同様、若返りを担うステロイドホルモンの一種です。
そこから50種類以上ものホルモンがつくられることから、ホルモンの親玉などと言われるわけです。
 
DHEAは、私たちが朝起きてすぐに活動するにあたり、重要な役割を担います。
 
筋肉の維持、性ホルモンの安定供給、ミネラルバランスの維持、血管の維持・メンテナンスなど、運動機能の維持と同時に老化予防へとつながる機能を果たします。
このDHEAを増やすには、ある程度、筋肉を増やすことが必要です。
 
さらに性ホルモンが活発な方は、アンチエイジング・ホルモンも活発な方です。
 
女性ホルモンの代表格であるエストロゲン(卵胞ホルモン)の場合、骨の老化を防ぐ(骨代謝の活発化)、あるいは動脈硬化を防ぐなど、それ自体にも大事な機能があります。
体内メンテナンスという意味で、性ホルモンが活発な人は、活発でない人に比べて、体内がよりよい環境に保たれているというわけです。
 
腰痛、ひざ痛でお悩みの女性も多いと思いますが、エストロゲンを一定に保てれば、そういう悩みも少なくなるかもしれません。
 
だからと言ってエストロゲンが増えすぎると、月経周期という面で見て、プロゲステロン(黄体ホルモン)とのバランスが崩れます。
じつはプロゲステロンには、月経周期を規則的にする機能があるのです。
 
バランスをとり合ってる二つのホルモン
増えすぎても困ってしまうエストロゲン
 
女性は高齢化と同時に、骨粗鬆症などで悩む人も増えます。
 
それを防ぐという意味でエストロゲンを継続的に外から投与すると、エストロゲンが少ない時期に行われるべき機能が損なわれます。
その結果、思わぬ疾患が生じます。
 
例えば、エストロゲンが増えすぎると、乳腺(母乳をつくる組織)に対する刺激という形で負担がかかります。
 
乳腺が発達する時期がずっと続くので、結果として乳がんが増えるという事態が起こるのです。
実際にアメリカの医学界では、女性へのエストロゲン投与による乳がん患者の増加が報告されています。
 
エストロゲンと対をなしているプロゲステロンは、美肌ホルモンと呼ばれるエストロゲンに対して、肌の状態を悪くする一面を持っています。
 
プロゲステロンステロイドホルモンの一種ですが、皮脂を増やし(吹き出物が増える)、メラニン生成を活発にする(美肌の大敵・しみができる)、むくみが増える、イライラ感、憂うつ感をもたらすなどの作用があることから、一見すると取り柄のないホルモンに思えます。
 
しかし、月経周期を整え、相棒であり華やかな立場に見られがちなエストロゲンの増殖を適度に抑制するためには、プロゲステロンがないとダメなのです。
 
これは自律神経の仕組みと似ています。
 
自律神経も、交感神経と副交感神経のバランスで成り立っています。
 
昼間に優位になった交感神経で積極的に活動した細胞を修復するために、夜に優位になって働くのが副交感神経ですが、それではずっと副交感神経が優位な状態がいいのかと言えば、それはそれで全体のバランスが崩れてしまいます。
 
どちらかが働きすぎると必ず弊害が起こるのが自律神経であり、ホルモンの世界でも同じようにバランスが大切というわけです。
 
ただし、自律神経のバランスと違うところは、プロゲステロンは妊娠という大仕事において、最大の力を発揮します。
 
妊娠に適応できるように月経周期を決め、子宮の働きを調節し、体内水分量を整え、妊娠時にはその状態を維持してくれます。
 
ここぞという場面で集中的に大きな働きをすることも、ホルモンの特徴と言えます。
「ホルモンを活かせば、一生老化しない より」
 
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人の体の老化は20代ごろから始まります。
老化は生きている以上避けられないものですが、生活習慣・食生活に少し気をつけるだけでも進行程度が変わってきます。
健康寿命を延ばせるかどうかは、老化と上手くつき合っていけるかにかかっているのではないでしょうか。
 
根本的な老化とは「血管が衰えること」です。
わかりやすく言うと、血管の衰えとは「動脈硬化」のことです。
動脈硬化とは、血管が「硬くなること」「狭くなること」「血栓で詰まりやすくなること」。
動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。
 
近年、動脈硬化の原因として新しく注目されているものに、ホモシステインというものがあります。
ビタミンB12、葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。
また、ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
 
ビタミンB12は水溶性と脂溶性という特徴を併せ持つため体の隅々にまでいきわたりさまざまな働きをします。
細胞の生成にとって重要な核酸(DNA)・たんぱく質の合成や末梢神経(手足)、 中枢神経(頭)、認知機能に関わりがあるため、健康維持に無くてはならない栄養素なのです。
細胞が入れ替わることにより若さにもつながると考えられます。
 
ビタミンB12について?
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