ホルモンを活かす「三つの黄金ルール」

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ホルモンを活かす「三つの黄金ルール」
 
ホルモンの中には意識的にある程度コントロールできるものと、そうでないものがあります。
意識的にある程度コントロール可能なホルモンのうち、意識的にそのホルモンを活かすことで老化を防ぐことにつながるアンチエイジング・ホルモンについて、それらを活かすルールは次のようになります。
 
1. 体内時計(時計遺伝子)がしっかり仕事をしている
2. 自律神経がしっかり仕事をしている
3. 血管がしっかり仕事をしている
 
これはホルモンを活かす「三つの黄金ルール」です。
 
ぜひ覚えておいてください。
 
体内時計は私たちに生まれつき備わっている「時間を刻む機能」です。
私たちの体の中では体内時計に基づいて、生体リズムが生み出されます。
地球の自転によって1日は24時間という周期で刻まれますが、日が昇って日が沈む、そんな毎日の自然現象に適応するための生体リズム(24時間11分のサーカディアンリズム)を生み出すのが、この体内時計です。
 
体内時計は、時計遺伝子によってコントロールされます。
とても重要なことは、体内時計は時を刻んでいるだけでなく、昼は交感神経優位、夜は副交感神経優位という自律神経のタイムスケジュールや、色々なホルモン分泌のタイムスケジュールを組んでいるということです。
 
例えば、昼夜逆転した生活を続けると自律神経が正常に作用しなくなるのみならず、しかるべき時間帯にホルモンが産生されなくなり、ホルモン・バランスが崩れてしまいます。
体内時計がきちんと働くようにすることが、ホルモン・バランスを整え、ホルモンを活かすためには大切です。
 
また、ホルモンは体内外の環境に応じて、自律神経とともに、体をコントロールするために働きます。
自律神経がしっかり働くことは血管の働きを助け、ホルモンの働きを助けます。
つまり、体内時計に基づいて自律神経のバランスを整えることは、血管の力を引き出し、ホルモンを活かすという意味でとても重要になります。
昼間に交感神経が、夜間に副交感神経が、それぞれが優位になることによって、その時間帯に働くべきホルモンが産生されるだけでなく、きちんと活かされることになるのです。
「ホルモンを活かせば、一生老化しない より」
 
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動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。
 
近年、動脈硬化の原因として新しく注目されているものに、ホモシステインというものがあります。
虚血性心疾患である心筋梗塞の発作を起こした人の2割程度にしか高コレステロール血症が見られないことから、これまで長い間、コレステロール以外に動脈硬化の原因となるものがあるのではないかと考えられていました。
そうして、ホモシステインがそのひとつの原因だと注目を集めるようになりました。
このホモシステインが動脈の壁に沈着すると、酸化される過程で血栓を引き起こし、血管を傷害して動脈硬化を引き起こすのです。
ホモシステインはLDLと一緒になり血管壁にコレステロールを沈着させます。
また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。
その結果、動脈硬化心筋梗塞脳梗塞になるのです。
 
ビタミンB12や葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。
また、ビタミンB12は、脳の萎縮を食い止めるために重要な脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。
新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。
その結果若さにもつながると考えられます。
 
さらに、主に動物性食品にしか含まれないというビタミンなので、野菜中心の食生活の人や、ダイエットをしているなど食事の量が少ない人は、ビタミンB12を補った方が良いとされています。
加齢、胃の病気、ストレスなどでも不足します。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。
 
ビタミンB12について?
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