糖化でできた「AGE」が、老化を引き起こす

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糖化でできた「AGE」が、老化を引き起こす
 
医療や美容の世界では、酸化に引き続き、老化の原因として「糖化」が注目されるようになっています。
糖化が体を「焦がす」のです。
 
糖化とは、体のなかのたんぱく質が糖と結び付いて、変性すること。
その結果、褐色の物質AGE(最終糖化産物)ができます。
このAGEが、体の焦げの原因です。
 
わかりやすいのが、肌の変化でしょう。
肌の奥にあるコラーゲンと糖が反応してAGEができると、肌はくすんで、弾力がなくなるのです。
 
糖化は、血管にもダメージを与えます。
血液のなかの余分な糖がたんぱく質と反応してAGEが血管の壁に入り込んで、プラークをつくったり、血管内皮細胞の働きを弱めたりして、動脈硬化を進行させます。
このほか、AGEは筋肉を硬くしたり、認知症骨粗しょう症の原因をつくったりします。
 
「AGE」をつくらせない、4つの食事法
 
では、全身の老化や病気を引き起こすAGEを抑えるにはどうすればよいでしょう。
まず、もっとも大切なのは高血糖を避けるということ。
「血糖値が高い=血中にたくさんの糖がある」ということですから、当然、糖化は起こりやすくなります。
 
高血糖にならないためには、食事の仕方が大切。
食後に血糖値が急上昇しないようにする必要があります。
そのポイントを4つ押さえておきましょう。
 
1.食事の間隔を開け過ぎない
 
空腹になり過ぎると、血糖値が下がり過ぎる分、食事によって血糖値が上昇してしまいます。
また、空腹は早食いや食べ過ぎにつながり、これも高血糖につながります。
空腹になり過ぎないように食事は抜かないこと。
また食事の間隔は4~5時間を目安に、空け過ぎないようにすることも重要です。
仕事が忙しくて、どうしても食事をするタイミングがないときは、あえて間食をするのもよいでしょう。
天井お菓子は避けて、ナッツ類やプロテインバーなどのタンパク質で空腹感を抑えるのは効果的です。
 
2.よくかんでゆっくり食べる
 
早食いは血糖値を急上昇させます。
ひと口20~30回かむのを意識して、ゆっくり食べましょう。
時間をかけて食べると、少量で満腹感を得やすくなります。
満腹中枢を刺激して、食欲を抑える働きがある「レプチン」は、食事をはじめてから約20分後に分泌されるからです。
肥満防止のためにも、よくかんで食べることが大切です。
 
3.野菜から食べる
 
血糖値を上げやすい食べ物は、糖質を含む炭水化物や甘い物です。
空腹の状態でまず炭水化物を食べると、血糖値がグンと上昇してしまいます。
食事は、血糖値が上がりにくい野菜のおかずから食べる。
ただ、量が少なすぎたり、短時間で詰め込むだけではあまり効果がありません。
5分以上かけてゆっくり時間をかけて食べます。
 
5.低GI食品を選ぶ
 
GIとは、その食品を食べた後、血糖値が上がるスピードを表した数値のことです。
ブドウ糖(グルコース)を摂取したときの血糖値が上昇率を100として、その他の食品の上昇率を相対的に表しています。
数値が100にちかいほど、血糖値が上がりやすい食品となります。
野菜類や魚・肉はそもそもGIが低いのですが、問題は炭水化物。
たとえば白米はGIが81もあります。
一方、玄米や雑穀ご飯のGIは55しかありません。
主食を玄米や雑穀ごはんにすると、糖化予防になります。
また、酢や豆腐・納豆などの豆類、食物繊維の多いレタスやキャベツなどは、ほかの食品のGIを下げる働きをするので、GIが高めの食品を食べるときはいっしょに摂るようにするとよいでしょう。
「強い血管をつくれば健康になる! より」
 
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動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。
 
近年、動脈硬化の原因として新しく注目されているものに、ホモシステインというものがあります。
虚血性心疾患である心筋梗塞の発作を起こした人の2割程度にしか高コレステロール血症が見られないことから、これまで長い間、コレステロール以外に動脈硬化の原因となるものがあるのではないかと考えられていました。
そうして、ホモシステインがそのひとつの原因だと注目を集めるようになりました。
このホモシステインが動脈の壁に沈着すると、酸化される過程で血栓を引き起こし、血管を傷害して動脈硬化を引き起こすのです。
ホモシステインLDLと一緒になり血管壁にコレステロールを沈着させます。
また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。
その結果、動脈硬化心筋梗塞脳梗塞になるのです。
 
ビタミンB1やB6、葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。
また、ビタミンB12は、脳の萎縮を食い止めるために重要な脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。
新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。
その結果若さにもつながると考えられます。
 
ビタミンB12について?
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