“ホルモンタンク”の枯渇が、疲れの悪循環を生む
“ホルモンタンク”の枯渇が、疲れの悪循環を生む
“ホルモンタンク”貯蔵量には個人差がある
心身にストレスを受けると、それを除去したり、身体のあらゆる炎症を抑えたりする作用を持つ「治療のエキスパート」がいます。
それが腎臓の上に小さく乗っている「副腎」から分泌される「抗ストレスホルモン(コルチゾール)」です。
「疲れても、ひと晩寝ればスッキリ!」というのは、実は抗ストレスホルモンが十分作用し、身体の疲れや炎症を治してくれているからなのです。
この働きは非常にありがたいのですが、残念ながら抗ストレスホルモンの量には限界があります。
よくある、水などを入れる「タンク」をイメージしてください。
実際に体内にタンクが存在するわけではありませんが、抗ストレスホルモンも、似たように“貯蔵量”が設定されています。
ここでは、わかりやすくご説明するために、それを“ホルモンタンク”と呼んでいます。
ただし、“ホルモンタンク”の容量は、一人ひとり違います。
残業が毎日のように続きストレスを受ける時間が長引くと、“ホルモンタンク”は大量に消費され、ほかの体内の炎症抑制などに回せるぶんの余裕がなくなってしまいます。
たとえば毎日、長時間、仕事などで気を遣い続けている人が、ずっと疲れた状態から解放されないのは、こうした、“ホルモンタンク”の枯渇が理由なのです。
“ホルモンタンク枯渇時代”を乗り切る
抗ストレスホルモンは、もちろん睡眠などの休息をとれば、ある程度回復していきます。
明け方から目覚めるまでの間に、大量に分泌されるからです。
けれども起きて会社に行けば、やはりそこで私たちはストレスを感じる生活を強いられます。
仕事に限らず、家庭でも、小さなお子さんの育児や年をとった親の介護など、問題を抱えるケースが増えてきています。
そうしたストレスにも、もちろん“ホルモンタンク”は消費されるため、現代は、いわば“ホルモンタンク枯渇時代”といっても過言ではありません。
「思い切って少し長めの休みをとろうかな? いや、でもそれは今、できないなぁ……」
こう考えてしまっていると、疲労はたまる一方。
やがて心臓などの内臓に問題が生じたり、心を病んでしまったり……現代社会で私たちは、大きな悪循環に放り込まれてしまってるわけです。
たとえば、2008年にはブラジルのカンピナス大学は、「うつの人の唾液内の抗ストレスホルモンの値が低い」という研究を発表しました。
けれども解決策はちゃんとあります。
というのも、私たちに「疲れ」を生じさせるのは、心身のストレスだけではありません。
間違った食事であったり、日常生活のさまざまな習慣も、じつは体に余分なエネルギーを消費させる要因になっているわけです。
食事や生活習慣を変えていくことで、私たちは心身の疲労を抑え、“ホルモンタンク”の枯渇を抑えることができます。
「最高の疲労回復法 より」
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新しい生活パターンへの対応、とくに人間関係の変化は想像以上に心身への影響が大きい。
気分が落ち込んだり一時的にうつ状態になってしまうこともあります。
とはいえ、そのうちに治ってしまうことが多いので、うつ状態でも必ずしも病気とは言えません。
しかし、落ち込みの程度が重い時や、落ち込みが長引いてしまうと、人の意欲は奪われて行動にも影響を及ぼします。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
ビタミンB12について?
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