軽度認知症の時点が回復の絶好のタイミング

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軽度認知症の時点が回復の絶好のタイミング
 
認知症は治るだろうか。
残念ながら、多くの答えはノーでしょう。
 
だが、難治・不治の認知症も、ある「絶好のタイミング」によっては、答えがイエスに変わることもあります。
 
認知症が治るとは、いかにもショッキングな話であり、嬉しい話です。
 
さて、その「絶好のタイミング」とは、いつなのでしょうか。
 
日本医師会雑誌「老年期痴呆診療マニュアル」には、こんな記載があります。
「痴呆とまでいかなくても、知的機能低下は老年者に非常に多く、これが認知症の裾野を形成している。
この中には将来アルツハイマー認知症や血管性痴呆になる途中の段階のものとか、正常老化でも頭を使わないことによる廃用症候群が加わったものなど、いろいろが含まれている。
痴呆になってからでなく、この段階でできるだけ痴呆化を防ぐことが大切である。
特に廃用症候群の加わったものでは、頭を使う訓練により知的機能の回復が期待できる。(原文まま)」と。
 
「痴呆とまでいかない、知的機能低下」とはなんでしょう。
 
 これが即ち軽度認知症です。
そして、「絶好のタイミング」こそ、軽度認知症の時点なのです。
 
 ここで改めて、前出の日医雑誌の文章を見てください。
 
 現在、使われていない「痴呆」が、堂々と使われている。
ということは、かなり以前に発行された書籍であることがわかります。
 
 書籍の古さを問題にしているのではありません。
認知症も軽度ならば完治の可能性が高い」という事実は、最新情報でなく、かなり以前から知られていたのです。
 
 にも関わらず、我々は見落としていた。
知っていても目を閉じていた。
その罪は大きい。
罰として、今日の認知症大増加に苦しんでいるのです。
 
 だが、今からでも遅くはありません。
決して遅くない。
 
 認知症は治らないと諦めてはいけません。
諦める前に、「顔は覚えているが、名前が出てこない」程度のうちに、本書に書かれた方法を、ぜひとも実行し継続して認知症を防いでください。
「人の名前が出てこなくなったときに読む本 より」
 
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記憶力の減退も、脳の老化を示す典型的な症状ですが、記憶のネットワークを活性化する働きをしているのが、脳の海馬という組織であることはよく知られています。
その海馬には、アセチルコリン系神経が集中しているのです。
 
脳が老化し、萎縮してしまうアルツハイマーとの関係はとくに深く、アルツハイマーの脳ではアセチルコリンが減少していることから、アセチルコリン不足がアルツハイマーのひとつの原因とも考えられています。
 
アセチルコリンの合成にはコリン、ビタミンB1、ビタミンB12などがかかわっています。
同時にこれらの栄養をとることが、アセチルコリンを増やすことにつながるわけです。
通常、コリンはレシチン(フォスファチジルコリン)のかたちで、食材から摂取されます。
 
レシチンアセチルコリンの材料になるだけではなく、細胞膜の材料にもなっています。
とくに脳の神経細胞の細胞膜にはたくさん含まれていて、多彩な働きをしています。
血液にのって運ばれる栄養の細胞内へのとり込みや細胞内の老廃物の排出、神経伝達物質の放出や情報ネットワークの形成といった、脳の機能全体に深くかかわっています。
これが、レシチンが「脳の栄養素」と呼ばれるゆえんです。
そのレシチンを多く含んでいる食品の代表が卵黄です。
 
また、ビタミン欠乏症が原因で、認知症になるケースがあるそうです。
ビタミンの種類は、ビタミンB1、ビタミンB12、葉酸
東京武蔵野病院 副院長 田中信夫先生によれば、認知症患者の血中ビタミンB12は、通常の人より少ないそうです。
認知症の方に、ビタミンB12を投与すると、ボケ症状、特に感情障害、夜間せん妄、意欲、自発性の障害などの精神障害が軽くなると言われています。
高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を考えるべきだという学者もいます。
 
ビタミンB12について?
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