親が80歳未満で認知症になった場合、子どものリスクは1.6倍に

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親が80歳未満で認知症になった場合、子どものリスクは1.6倍に
 
認知症と遺伝について、こんな報告があります。
 
ハーバード大学とオランダのエラスムス医学センターの合同チームからの報告です。
 
「親が認知症になると、子が認知症になるリスクは、1.6倍も高くなる」というのです。
 
少々大げさのようですが、やはり心配になります。
もう少し詳しく見ることにしましょう。
 
研究結果を要約すると、次のようになります。
 
まず「親が認知症になると、子が認知症になるリスクが、親が認知症でない人に比べて、67%高まる」とあります。
 
さらに、親の認知症の発症年齢からみます。
 
「親が80歳未満で認知症になった場合に、遺伝率が非常に強くなり、子どもが認知症になるリスクが1.6倍に高まる。
逆に、親の認知症発症年齢が80歳以上であった場合は、子どもが認知症になるリスクは1%しか高まらず、ほぼ無関係になる。
おまけに、親が認知症になった場合の子ども発症に、男女差は影響はなかった」となっています。
 
もっと分かりやすく言えば、親80歳未満の比較的若い年齢で認知症になった場合には、「遺伝的影響」がみられ、親が80歳以上の高年齢発症の場合はあまり関係なし、となります。
 
となれば、親に80歳以上で、認知症にならず、せいぜい長生きしてもらいましょう。
そのためにも、精一杯の親孝行が必要になりますね。
「人の名前が出てこなくなったときに読む本 より」
 
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認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。
ですから、脳梗塞の前兆である隠れ脳梗塞を早期発見することで多くの認知症を防ぐことができるのです。
 
脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。
一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。
このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。
「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。
 
ビタミンB12や葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。
ホモシステインLDLと一緒になり血管壁にコレステロールを沈着させます。
また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。
その結果、動脈硬化心筋梗塞脳梗塞になるのです。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。
 
老人の認知症3割~5割を占めるアルツハイマー病の場合は、脳細胞が萎縮する病気です。
この萎縮を食い止めるためには、脳細胞を生成するためのタンパク合成、核酸(DNA)合成が順調に行われる必要があるのです。
ビタミンB12は、脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。
新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。
その結果若さにもつながると考えられます。
アルツハイマー認知症の方々の脳脊髄中にはビタミンB12が少ないことが確認されています。
 
ビタミンB12について?
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