脳疲労を解消する休日の過ごし方

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疲労を解消する休日の過ごし方
 
休日に、平日とはまったく別のことをして時間を過ごすと、人は元気になるものです。
十分な睡眠時間と運動量を確保すると同時に、何か新しいことを始めるようにしてください。
人に会いに行くもの良し、日曜大工や庭いじり、あるいは時間をかけて料理を作るのも良しです。
とにかく平日の生活と落差があればあるほど、脳にとっての刺激となります。
 
自宅で平日の残務の片付けをしている人も、意外と多いのではないでしょうか。
こうして土日の二日とも、家で過ごしてしまうのです。
 
このような休日の過ごし方をしていては、脳の疲労は溜まる一方。
脳が疲れた状態とは、脳が息抜きできていないことを指し、このときは脳が酸素を十分吸っておらず、脳の循環と代謝がスムーズにいっていません。
 
脳の神経細胞には、脳の動脈から連続する毛細血管によって、酸素とグルコースなど、脳の代謝に必要な物質が供給されています。
つまり脳が疲れている状態とは、神経細胞と毛細血管が正常ではなくなっているということです。
 
平日とあまり変わらない休日を過ごしていては、脳は「平日脳」から「休日脳」に変わることがありません。
すると、どうなるか?
脳がマンネリ化するのです。
これでは新鮮な気持ちで月曜日の朝を迎えることなどできません。
それどころか、場合によっては、日曜日の夜から憂鬱な気分になってしまいます。
 
たとえば休日なのに、まだ平日脳状態の人は、以下のようなことを考えがちです。
 
「休日にやりたいことがあるのに、まったく仕事が終わらない。あっという間に夕方になってしまった。全部やろうとすると休日が終わってしまうじゃないか。平日は平日で会社に行かなければならないし、いつまで経ってもやりたいことができない!」
 
このようなことを考えているうちに、休日は終わってしまい、「今日は○○をした」という実績を作ることもなく、また明日のことを考えてしまうのです。
何もしない一日を過ごして、その日を総括せず、明日はどうしようなどと考えてばかりいると、記憶力はどんどん衰えていきます。
 
だから、「今日、自分は何か新しいことができたか」と、その日の収穫を一つでもいいので見つけるようにしてください。
今日一日の収穫、発見、出会い……そうしたものが今日を生きた価値になり、その価値を見出すことで、脳は元気になるのです。
50歳を超えても脳が若返る生き方 より」
 
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記憶力の減退も、脳の老化を示す典型的な症状ですが、記憶のネットワークを活性化する働きをしているのが、脳の海馬という組織であることはよく知られています。
その海馬には、アセチルコリン系神経が集中しているのです。
 
脳が老化し、萎縮してしまうアルツハイマーとの関係はとくに深く、アルツハイマーの脳ではアセチルコリンが減少していることから、アセチルコリン不足がアルツハイマーのひとつの原因とも考えられています。
 
アセチルコリンの合成にはコリン、ビタミンB1、ビタミンB12などがかかわっています。
同時にこれらの栄養をとることが、アセチルコリンを増やすことにつながるわけです。
通常、コリンはレシチン(フォスファチジルコリン)のかたちで、食材から摂取されます。
 
レシチンアセチルコリンの材料になるだけではなく、細胞膜の材料にもなっています。
とくに脳の神経細胞の細胞膜にはたくさん含まれていて、多彩な働きをしています。
血液にのって運ばれる栄養の細胞内へのとり込みや細胞内の老廃物の排出、神経伝達物質の放出や情報ネットワークの形成といった、脳の機能全体に深くかかわっています。
これが、レシチンが「脳の栄養素」と呼ばれるゆえんです。
そのレシチンを多く含んでいる食品の代表が卵黄です。
 
また、脳を酷使するときには、たくさんのビタミンB群が消費されています。
B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。
糖質を分解するB1が不足すると、脳のエネルギーが不足し、とたんに頭が回らない状態になります。
また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。
神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。
 
ビタミンB12について?
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