★免疫って何?★

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★免疫って何?★

風邪が治らない、疲れやすい・・・。
それは免疫力が低下しているから。
免疫は、自律神経のはたらきと密接に結びついています。
自律神経のバランスが乱れると免疫力が低下し、病気になりやすい弱い体になってしまいます。

でも、免疫っていったい何?

免疫の主役を担うのは白血球です。
白血球はさまざまな免疫細胞で構成され、大きく3つに分かれます。

54~60%をしめる顆粒球、35~41%がリンパ球(T細胞、B細胞、NK細胞)、5%がマクロファージです。

<大きな異物を飲み込む顆粒球>
マクロファージは免疫システムの司令塔です。
体は侵入した異物をいち早くキャッチして丸飲みするとともに、顆粒球やリンパ球に「敵」の存在を知らせます。
その知らせを受けると、顆粒球は異物を飲み込んで処理をします。
そのとき、化膿性の炎症を起こし、飲み込んだあとは異物とともに死滅します。
傷口の膿や黄緑色鼻水は、顆粒球が異物と闘った証拠なのです。
ただし、マクロファージや顆粒球は細菌などのサイズの大きな異物は得意ですが、ウイルスや花粉などの小さな異物は不得意で取り逃がしてしまいます。

<小さな異物と闘うリンパ球>
そこで登場するのがリンパ球。
リンパ球にはいくつかの種類があります。

◆T細胞
 ・ヘルパーT細胞・・・マクロファージから異物(抗原)の提示を受けるとリンパ球のキラーT細胞と
  B細胞へそれを伝える。
 ・キラーT細胞 ・・・抗原を分解する。

◆B細胞
 抗体をつくって敵を排除する。
 一部のB細胞はその抗体データを記憶し、同じ抗原が次に侵入したときに素早く抗体を退する。

◆NK細胞
 がん化した細胞を発見して片づける「がんキラー」です。

マクロファージや顆粒球などのはたらきは、もともと体にそなわっているため「自然免疫」といい、T細胞やB細胞は生きていくうちに体が獲得するため「獲得免疫」といいます。
異物に対して、まずは自然免疫がはたらき、取り逃がしたものを獲得免疫が処理するわけです。

【免疫のおもなはたらき】

● 感染の防衛
インフルエンザなどの病原性ウイルスや病原菌からの感染を防止。
体にとっての異物を排除。

● 老化や病気の予防
新陳代謝を活性化。
機能低下や細胞組織の老化・破壊などによる病気を予防。
肌あれやニキビなどを防ぐ美容効果。

● 健康の維持
疲労回復。
病気や傷などの回復・治癒。
ストレスに強い体をつくる。
肩こりや腰痛など体の不調の予防・改善。

● 異物などを正確に識別
異物かどうかを判断。
がん細胞、ウイルス、病原菌など、本来の自分の細胞と違うものを識別する。

● 抗体を産生
ウイルスに対抗する抗体をつくる。
はしかやおたふく風邪が「二度かかり」しないのは、抗体ができるため。

● がんなどの予防
体のなかで変異したがん細胞を発見し、攻撃し、排除する。

免疫とは、異物という外敵から体を守る自己防衛システムとして、体にそなわった自然治癒力であり、
心身の元気を保つ要といえるでしょう。
免疫力がなければだれも生きていくことができません。

                           (「安保 徹の食べる免疫力」より)



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