血糖値は一定に保たれる

 

f:id:endokoro728:20200216212002j:plain


血糖値は一定に保たれる

 

ブドウ糖は脳のエネルギー源として重要なので、血液中のブドウ糖濃度(血糖値)はインスリンとグルカゴンという二つのホルモンによってほぼ一定に保たれます。

食後に食物から吸収されたブドウ糖が血液中に流れ込み血糖値が上がると、インスリンが分泌されて全身の細胞にブドウ糖を取り込むよう指令し(最も多く取り込むのは肝臓と筋肉の細胞)、血糖値は1時間ほどで平常値まで下がります。

最近、血糖値がこのように上昇すること問題視して、それを抑えるサプリメントなどが推奨されていますが、これは間違っています。

本当に問題なのは、食べすぎによっていつまでも血糖値が下がらず、インスリンが分泌され続けることです。

それが毎食繰り返されると、全身の細胞がインスリンの指令に従わなくなり、ブドウ糖を取り込むことをやめてしまうというⅡ型糖尿病になるのです。

血糖値が1時間ほどで下がる程度の量を食べ、インスリンの分泌がそこで止まっていれば問題は起こりません。

 

インスリンの指令で取り込んだブドウ糖を使い果たしてしまった細胞は、活動のために血液中からさらにブドウ糖を取り込むので、血糖値は少しずつ下がって平常値以下になります。

すると、今度はグルカゴンが分泌され、肝臓に蓄えられていたブドウ糖を放出させ、血糖値を維持します。

肝臓に蓄えられているブドウ糖の量は通常3~4時間分なので、それを使い果たしてしまうと、アミノ酸からブドウ糖を作る経路などが働きブドウ糖を供給しますが、その辺りで空腹を感じて次の食事を摂ることになります。

食事が摂れず空腹状態がさらに続くと手が震えることがあります。

これは、エネルギー不足で脳の神経細胞の働きがおかしくなり、筋肉の収縮をうまくコントロールできなくなった状態です。

また、医療過誤インスリンの量を間違えて大量に注射してしまった場合、血糖値が下がりすぎて脳の神経細胞が機能を失い、昏睡状態に陥ることもあります。

ブドウ糖が脳神経細胞の活動にとって重要な栄養素であることはこうした例からお分かりいただけると思います。

「老化と脳科学 より」

 

*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+

 

最近、電車の中でキレる人を見かけます。

少し前までは、電車の中で暴れるのは酔っぱらいか、普段から暴力的な人と相場が決まっていました。

でも、最近は違ってきています。

しかも、普段はおとなしく、礼儀正しい人なのに、ついカッとしてキレてしまったという人がとても多いのです。

受けたストレスをコントロールすることができず、感情を爆発させ、普段では決してしないような行動をとってしまう、これがいわゆる「キレる」という状態です。

この「キレる」という行為、原因を簡単に言うと、「ストレス」です。

これはまさに「セロトニン神経」の機能低下が原因だと考えています。

 

セロトニンは脳に静かな覚醒をもたらします。

これは別の言い方をすれば「平常心」をもたらすということでもあります。

平常心を保つというのは、脳の切り換えがスムーズに行われ、どこも暴走も興奮もしていない状態のまま、スムーズに働いているということです。

セロトニン神経の機能が低下すると、感情や精神状態を普段の冷静な状態にキープすることが難しくなることは充分に推測できます。

そしてこのことは、キレる人が朝の満員電車よりも、夜の帰宅時に多いということからも証明されます。

 

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。

そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。

脳を酷使するときには、たくさんのビタミンB群が消費されています。

B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。

神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。

 

ビタミンB12について?

http://www.endokoro.com/libra/vitamin01.html

http://www.endokoro.com/

※ちょっと使える身近な情報をお届けしています!

https://www.facebook.com/endokorob12