カフェインの覚醒作用

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カフェインの覚醒作用

 

なぜコーヒーを飲むと眠気を抑えることができるのでしょう。

脳内には興奮や覚醒を司る神経細胞がありますが、普段はアデノシンという化合物が細胞表面の受容体に結合してその活動を抑えています。

カフェインは、化学構造がアデノシンと似ているため、この神経細胞の受容体と結合しますが、アデノシンと違って興奮や覚醒を抑制することはできません。

受容体にカフェインが結合しているとアデノシンは結合できなくなるため、この神経細胞は抑制を受けず、興奮状態になります。

カフェインは“抑制の妨害”によってこの神経細胞を興奮させます。

それにより交感神経が活発に活動して全身的興奮が起こるので、眠くならないのです。

 

カフェインには脳を覚醒させるだけでなく、集中力を増し、身体活動を高めるという効果もあります。

そのため、一時期スポーツの禁止薬物リストに入っていたのですが、緑茶やコーヒーなどから一般的に摂取されるものなので、2004年にリストからはずされました。

しかし、競馬の世界では今でもカフェインは禁止薬物で、馬に摂取させることは禁止されています。

 

コーヒーを飲むとトイレが近くなりますが、それは交感神経の働きによって腎臓での尿を作る速度が高まるからです。

ドライブに出る直前に、眠気覚ましにと思いコーヒーを飲んだところ、渋滞にはまってしまいつらい思いをしたことがあります。

 

コーヒーと長寿

 

コーヒーや緑茶を飲んでいる人は心臓病になりにくいとか長生きするという調査結果が昔から報告されていますが、どの成分が効くかは分かっていません。

コーヒーの場合、カフェイン抜きのものでも効果があるので、カフェインが有効成分ではないようです。

お茶の場合もポリフェノールやテアニンなどが候補にあがっていますが、それらを実験動物に飲ませて効果があったという報告はまだ聞いたことがありません。

 

コーヒーや緑茶を飲む人の方が病気になりにくかったり寿命が長かったりするのは、その中に含まれている薬効成分のせいではなく、そうしたものを飲んでゆったりとした時間を持つ生き方のせいではないかと考えています。

ゆったりとした気分でいると副交感神経が強く働き、心臓はゆっくりれ動いて余分なエネルギーを消費せず、胃や腸は活発に活動して食べたものをよく消化し、栄養分を全身の細胞に行き渡らせるからです。

「老化と脳科学 より」

 

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寒暖の差、生活の変化が激しい毎日は、私たちの身体にも大きなストレスを与えます。

そんな日々が続くと、自律神経は、その変化に対応しきれなくなって、やがて疲れやめまい、不眠、頭痛といった症状が現れてきます。

自律神経を整えるためには生活リズムを作るとともに栄養面も非常に大切です。

 

私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。

この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。

セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。

 

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。

そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。

また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。

 

からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。

ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。

いわば元気の素です。

ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。

また、ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると、動脈硬化の原因として注目されているホモシステインが増えるといわれています。

 

ビタミンB12について?

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