七色の活躍を見せる!タンパク質の代表的な機能<収縮><酵素>

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七色の活躍を見せる!タンパク質の代表的な機能<収縮><酵素>

 

タンパク質の機能1:<収縮>筋肉で体を動かす力もち

 

筋肉の機能でわかりやすいのが、重いものをもったり、走ったりする運動のはたらき。

実はこれ、筋肉の原料であるタンパク質によるものです。

自分の体を観察するとわかりますが、運動は筋肉が伸びたり縮んだり、収縮することで生み出されています。

収縮にかかわるタンパク質を見てみましょう。

 

腕や足など自分の意志で動かせる筋肉は、筋原線維という細長い糸のようなものが束になった構造をしています。

この筋原線維を構成しているのが、ミオシンとアクチンというタンパク質です。

アクチンは人体の全タンパク質のおよそ10%と大きな割合をしめ、ミオシンはほかのタンパク質と比べ、非常に大きな巨大タンパク質です。

筋原線維では、この2つがアクチン維、ミオシン維という維を形成し、規則正しく並んで、筋肉の収縮をになっています

 

力を入れると、脳の神経から刺激が伝わり、ミオシン線維の「腕」のような部分がアクチン維にくっつき、アクチン線維をたぐりよせ、収縮を生み出ししているのです。

 

タンパク質の機能2:<酵素>体内でさまざまな物質をつくる化学者

 

多くの人が「酵素」という言葉は聞いたことがあるでしょう。

しかし、ほとんどの酵素がタンパク質であることはあまり知られていません

ここではタンパク質の酵素としての機能を紹介します。

 

酵素の機能としては、例えば「トロンビン」という酵素は、ケガなどで出血をした際、血を固まらせる反応を起こし、出血を止めます。

有名な「アルコール分解酵素は、毒性の強いアルコールを無害な物質に変えるための最初の反応を起こします。

ペプシンは、タンパク質を細かく切ってくれる酵素です。

 

つまり、酵素とは、ある物質を切ったり、つなげたりする化学反応を素早く正確におこなってくれるタンパク質なのです。

 

酵素には、「ある物質が別の物質に変化する反応にかかわるけれど酵素自体は変化しない」「決まった物質としか反応せず、1つの酵素は1つの化学反応しか起こさない」などの特徴があります。

体内には約5000種の酵素があるといわれ、全身で、消化や吸収、呼吸、排泄、などあらゆる機能にかかわり、生命の維持をになっています

 

よく知られた酵素として、唾液やすい液に含まれる消化をになう「アミラーゼ」があります。

アミラーゼにもいくつかの種類がありますが、基本的には、デンプンと反応し、マルトースやブドウ糖と呼ばれるデンプンを細かくした物質をつくり出します。

この反応は酵素がなければほとんど起こりませんが、アミラーゼが1つあれば、1秒に1000回も起こせます。

このように、反応を非常に効率よく起こしてくれるのも酵素の大きな役割です。

「新しいタンパク質の教科書 より」

 

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血管力を高める食事は、炭水化物(糖)、塩分を少なめに、HDLコレステロール値を上げる食材を選ぶのが基本です。

これに外せないものが、たんぱく質を十分に摂る食事を心がけることです。

血管はアミノ酸たんぱく質コレステロールなどの脂質によってつくられます。

アミノ酸は普通の食事をしていれば十分にとれるので、動物性たんぱく質を意識しましょう。

たんぱく質はとくに血管中膜の結合を強くします。

動脈壁そのものを強くするので、脳出血などを防ぎます。

 

また、脳の機能にとって神経伝達物質がきわめて重要な存在です。

ドーパミン、GABA、セロトニンがよく知られていますが、アセチルコリンも重要な役割をもつ神経伝達物質のひとつです。

記憶力の減退も、脳の老化を示す典型的な症状ですが、記憶のネットワークを活性化する働きをしているのが、脳の海馬という組織であることはよく知られています。

その海馬には、アセチルコリン系神経が集中しているのです。

脳が老化し、萎縮してしまうアルツハイマーとの関係はとくに深く、アルツハイマーの脳ではアセチルコリンが減少していることから、アセチルコリン不足がアルツハイマーのひとつの原因とも考えられています。

アセチルコリンの合成にはコリン、ビタミンB1、ビタミンB12などがかかわっています。

同時にこれらの栄養をとることが、アセチルコリンを増やすことにつながるわけです。

通常、コリンはレシチン(フォスファチジルコリン)のかたちで、食材から摂取されます。

 

レシチンアセチルコリンの材料になるだけではなく、細胞膜の材料にもなっています。

とくに脳の神経細胞の細胞膜にはたくさん含まれていて、多彩な働きをしています。

血液にのって運ばれる栄養の細胞内へのとり込みや細胞内の老廃物の排出、神経伝達物質の放出や情報ネットワークの形成といった、脳の機能全体に深くかかわっています。

これが、レシチンが「脳の栄養素」と呼ばれるゆえんです。

そのレシチンを多く含んでいる食品の代表が「卵黄」です。

なお、レシチンアセチルコリンに合成するには、ビタミンB群が欠かせないため、同時にとることが望ましいのです。

 

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