年を取るほど日光に当たることの重要性
年を取るほど日光に当たることの重要性
「日光を浴びる」ことも重要です。
うつ病には、強い光を浴びる治療法もありますが、日頃から外出して太陽光を浴びるだけでも違うのです。
光を浴びることで、セロトニンや睡眠と関係のあるホルモンの一種メラトニンの分泌が促進されます。
外回りの仕事の人は、日の光を浴びる機会もあるでしょうが、ふだんデスクワークで日が沈むまで外に出ないという人は、意識して日中、外出するなど、ちょっとした心がけが重要です。
日光は、紫外線が肌に悪い、シワが増える、シミになるなどという人がいますが、メラトニンを増やすことのほうが、心と体の老化を考えた場合はるかに重要です。
メラトニンを増やせば眠りの状態がよくなるし、セロトニンを増やせばうつ病の予防になるからです。
日の光を短時間浴びることでビタミンDが体内で生成されるというのもメリットです。
ビタミンDは免疫機能を調節して、風邪やインフルエンザ、肺炎などの予防に寄与し、カルシウムの吸収を促進して骨を丈夫にする働きもあるので、骨粗鬆症の予防になります。
加えて、ビタミンDに、がん予防の効果があるのではないか、という研究も行われています(国立がんセンター)。
日の光を浴びると気持ちも晴れやかになるので、いいことづくめです。
女性は「4人に1人」がうつ病にかかる
WHO(世界保健機構)によると、世界中でうつ病に苦しんでいる人は、世界人口の5%に達するといいます。
アメリカ精神医学会の調査では、男性の2~3%、女性の5~9%がうつ病にかかっていると推計されています。
生涯罹患率では、最大で男性12%、女性25%がうつ病にかかるというのですから、女性の場合、一生涯で見ると、「4人に1人」が一度はうつ病にかかっていても不思議ではないということになるでしょう。
うつ病が「心の老化」の一つの症状として発症する病気であることは確かですが、「人にいえない病気」と考えて、対策が遅れることがあるのも問題です。
治療法がない代わりに、じっくり構えて進行を遅らせることが有効な対策となる認知症などとは違い、うつ病には効果的な治療法も数々あるので、とにかく「早く医師に相談する」「早期に治療する」ことが大切です。
うつ病の兆候があれば、本人や家族の「うつ病はよくなる!たから、素早く対応して、きちんと治す!」という意思が大事なのです。
「「脳が老化」する前に知っておきたいこと より」
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寒暖の差、生活の変化が激しい毎日は、私たちの身体にも大きなストレスを与えます。
そんな日々が続くと、自律神経は、その変化に対応しきれなくなって、やがて疲れやめまい、不眠、頭痛といった症状が現れてきます。
自律神経を整えるためには生活リズムを作るとともに栄養面も非常に大切です。
私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンやアセチルコリン、ドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニン、アセチルコリン、ドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。
からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。
ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。
いわば元気の素です。
ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
また、ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると、動脈硬化の原因として注目されているホモシステインが増えるといわれています。
ビタミンB12について?
https://www.endokoro.com/libra/vitamin01.html
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