老人性うつに気づく3つのポイント

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老人性うつに気づく3つのポイント

 

認知症の兆候と間違えられることがよくあるのが、高齢者のうつ病です。

 

うつ病認知症のいちばん大きな違いは、「うつ病は早期に治療すればよくなる」けれども、「認知症は進行を遅らせることはできても、治すことはできない」ということです。

そして、認知症うつ病が同時に進行する場合もあるので、注意が必要です。

 

認知症はじわじわと進行するので、あわてて対応しなければ、と思う必要はありません。

 

それに対して、うつ病は、家族でも本人でも、症状に気がついたら、できるだけ早期に治療をしたほうがいいという点で、まったく異なっています。

 

それにもかかわらず、高齢者のうつによる変化は、家族がそれに気づいても「年のせいでせしょう」と思ってしまいがちで、本人も「年だからじゃないか」とボケの初期症状と誤ってしまうことがあるのです。

 

高齢者のうつ病の特徴は、次の3点です。

 

1.ある時期に急に変化する

 

高齢になると、外出するのが億劫になったり、それまでは毎日化粧をしたり、身繕いに気をつけたりする人だったのに、化粧も身繕いもしなくなる、という兆候があります。

その変化は、認知症でも進行するにつれて起こることがあります。

 

以前は、いろいろな趣味があってよく出掛けていたのに、いつの頃からか出不精になった、という長い間の変化は、家族もあまり気づきません。

認知症の場合、じわじわと変化が起こるからです。

 

しかし、うつ病の場合は、その変化がある時期に急に起こります。

場合によってはある日、突然起こるのです。

認知症の場合は「いつからですか」と聞いても、「さあ、いつごろからでしたか、よくわかりませんが、今はそうなりましたね」というケースが多いのですが、うつ病だと急激に起こります。

 

そして、もう一つ、認知症と異なる点は、外見上もかなり変化することです。

表情、顔つきがガラリと変わる人が多いのです。

高齢者がうつ病になると、急に「10歳くらい老けた」感じになることがあります。

認知症の場合は、表情も症状も本当に長い時間をかけて変化するので、家族は変化にあまり気づかないことがよくありますが、うつ病は短期間に大きく変化するので気づきやすいのです。

 

2.本人に「もの忘れ」の自覚がある

 

病院の「もの忘れ外来」には、「最近、父がもの忘れが多いのですが、認知症でしょうか」と訪れる人がいます。

 

その場合、認知症の当人は「あまり気づいていない」という状況で、家族と一緒に来院することがほとんどです。

自分では「最近、もの忘れが増えた」ということにさえ気づかないのが、中期以降の認知症の特徴です。

 

それに対して、うつ病の場合は、本人が「自分に変化が起きている」ことを気にして、自ら来院するというケースが目立ちます。

うつ病だと自分自身に起こっていることが心配になって訪れるのです。

 

3.食欲や睡眠に変化が出る

 

うつ病の人は、抑うつ気分とともに、食欲が急に減少したり、逆に異様に食欲が増したりしますが、そのことにも自分で気づくことが多いのが特徴です。

 

一般的には、うつ病だと食欲がなくなることが多く、逆に認知症の人は、症状が進むと食欲が増進することが多いという傾向があります。

 

うつ病は、基本的には「食欲減退」が一つの特徴といっていいでしょう。

 

もう一つは、うつ病の兆候として「不眠」があります。

 

自分では眠りたいのに、夜中に何度も目が覚めてしまうという場合、うつ病を疑ってみる必要があります。

これは高齢者だと当たり前に思われがちですが、急に起こった場合はうつ病の可能性が強いのです。

 

認知症の場合は、まったく反対に「よく眠れる」という人が多い傾向があります。

ロングスリーパー」といいますが、家族が心配するくらいよく眠るようになるのです。

 

高齢でうつ病になると、「早くお迎えがくるといいのに」といったことをいう人が時々います。

とくに肉親、配偶者などを亡くすと、「早くあの人のもとに行きたい」といったりします。

 

だれでも「家族の死」に直面すると、気持ちが落ち込むのは当たり前です。

そのため、「落ち込むが、生活は何とか保てている」という場合は、それだけでは「うつ病ではない」と診断されます。

 

しかし、それに加えて仕事も家事もできなくなった、生活がほとんど保てなくなった、という状態が続いたときは「うつ病が強く疑われる」のです。

 

ただ、「自殺したくなった」など、自殺企図の症状が続くようだと、深刻な事態になりますから、早めに精神科に相談したほうがいいことは間違いありません。

「「脳が老化」する前に知っておきたいこと より」

 

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寒暖の差、生活の変化が激しい毎日は、私たちの身体にも大きなストレスを与えます。

そんな日々が続くと、自律神経は、その変化に対応しきれなくなって、やがて疲れやめまい、不眠、頭痛といった症状が現れてきます。

自律神経を整えるためには生活リズムを作るとともに栄養面も非常に大切です。

 

私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。

この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。

セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。

 

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。

そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。

また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。

 

からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。

ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。

いわば元気の素です。

ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。

また、ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると、動脈硬化の原因として注目されているホモシステインが増えるといわれています。

 

ビタミンB12について?

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