「野菜:肉」は「2:1」のバランスで食べなさい

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「野菜:肉」は「2:1」のバランスで食べなさい

 

戦後、日本人の体格は右肩上がりに成長してきました。

年配の方であれば、最近の若者の立派な体格に世代差を感じている人もいるのではないでしょうか。

 

30代の成人男性の平均身長は、1950年には160.3センチメートルでしたが、2007年には171.5センチメートルと10センチメートル以上も伸びています。

また、女性でも1950年は148.9センチメートルだったのが、2007年には158.3センチメートルとなり、同様に10センチメートルほどの記録更新です(厚生労働省 国民健康・栄養調査より)。

 

やはり戦後の「食」の改善により、動物性たんぱく質の摂取量が増えたことが日本人の平均身長を上昇へと招いたのでしょう

 

このような時代背景から「昔の日本人は小柄だった」と思われがちですが、じつは一概にそうとはいえないこともわかっています。

たしかに江戸時代や明治時代の日本人は欧米人、あるいは現代日本人とくらべると小柄でした。

 

ところが、時代をさかのぼってみると意外なことがわかります。

一説によると弥生時代の日本人の平均身長は、江戸時代末期の平均身長よりも10センチメートル近く大きかったようです。

(平本嘉助『骨からみた日本人の身長の移り変わり』1981年より)。

 

古代の日本人はシカやイノシシなどの肉を食べていたため、意外に体格がよかったのでしょう。

江戸時代に近づくにつれ、米食への依存度が高まり、肉食の忌避もあって動物性たんぱく質の摂取量が減少し、低身長化を招いたのかもしれません。

 

このことからも動物性たんぱく質は、身体をつくるうえでは重要な栄養素であることがわかります

もちろん、細胞自体もたんぱく質からできていますから、その形成には欠かせません

 

とはいえ、2000年もの長きにわたり、穀物依存の食生活が続いたことにより、私たち日本人の身体は肉食に慣れていないのが現実です。

もともと狩猟民族で肉食中心だった欧米人と異なり、農耕民族の日本人は基本的に腸内に肉を分解する酵素を持っていません。

また、肉を代謝する過程で出る毒素は発がん物質をつくり、腸内を悪玉菌優位の状態に変えてしまうのですが、その点でも、日本人の長い腸は肉食には不向きだといわれています。

 

私たち日本人にとっても動物性たんぱく質は必要なのですが、やはり食べ過ぎには気をつけなくてはなりません。

 

さらに食べ方にもコツがあります。

 

肉を食べるときには、必ず野菜を一緒に摂るように心がけることが非常に重要です

ポイントは、その際、野菜と肉の割合を2対1にすることです

そうすると肉と野菜を効率よく摂取することができます。

 

また、肉を食べたあとにヨーグルトを食べるのも、腸内環境のバランスを整え、腸内環境をよくするという意味では大変効果的です

 

ちょっとしたことではありますが、肉の食べ方ひとつでも、特に「肉食」に慣れていない日本人にとっては、身体への影響は大きく変わってくるのです。

 

大事なのは「腸管免疫のストレスを軽減するような食生活」を習慣にしていくことです。

肉食にかたよったり、食べすぎたりするのは、腸に70パーセントも分布しているボス細胞にとっては大きなストレスになります。

 

よく「腹八分目」などといいますが、これはじつに理にかなっていることといえます。

腹八分目にしておけばカロリーオーバーになりにくいし、満腹にならないようにして飢餓状態に近づけておくことで、長寿遺伝子とも言われる「サーチュイン遺伝子」が活性化します。

何よりも、満腹になるまでお腹いっぱいに食べるということは胃や腸、さらには腸管免疫にも大きなストレスになってしまうので、避けたほうがいいのです

ストレスを与えてしまうと免疫システムが低下してしまいますから、弱った身体を元に戻すことができなくなってしまいます。

 

やはり野菜と肉をバランスよく食べ、ボス細胞にとって居心地のいい腸内環境をつくるようにしたいものです。

「免疫力をあなどるな! より」

 

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今から60余年前、アメリカの月刊誌『リーダーズダイジェスト』は、“赤いビタミン(ビタミンB12)が悪性貧血の患者を救う特効薬だ”と報じてセンセーショナルな話題を提供しました。

以来、“ビタミンB12”は、世界的に研究者の注目を集め、それに関連した研究にはいくつものノーベル賞が与えられてきました。

そして今では、ビタミンB12は、悪性貧血のみならず神経や免疫系にも効果があることが明らかになり、高齢者のうつや認知症の予防等に利用されています。

 

食べ物に含まれるビタミンB12は、そのままの形では吸収されません。

胃から分泌された内因子と結合する必要があるのです。

このために胃を切除した人では、ビタミンB12が欠乏して貧血をおこすことがあります。

現在60歳以上の人の20パーセントでビタミンB12の欠乏が見られます。

これは歳をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。

また、主に動物性食品にしか含まれないというビタミンなので、野菜中心の食生活の人や、ダイエットをしているなど食事の量が少ない人は、ビタミンB12を補った方が良いとされています。

胃の病気、ストレスなどでも不足します。

血液検査では見つけられないような軽度のビタミンB12の欠乏でも、認知症に似た神経異常を引きおこすことがあります。

とくに高齢者では、ビタミンB12の値が基準値の範囲にあっても、それが下限値の場合には、記憶障害をおこすことが知られています。

 

近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。

長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、一方では動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。

ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。

 

ビタミンB12について?

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