会話の上手い人は「聞き上手」だ
話していて、「この人は感じのいい人だな」と思う人はたいてい「聞き上手」である。
聞き上手な人は相手にエネルギーを与えている。
自分に興味を持ってくれ、自分の話を真剣に聞いてくれれば、だれだってうれしい。
おしゃべりにもはずみがつき、気持ちよく会話ができる。
逆に、相手がこちらの話に興味がなさそうだと思えば話す気がなくなるし、あまり愉快ではない。
話を聞いてもらうと気持ちがスッキリする。
たとえば悲しい話、悔しい話、困った話。
ひとりで考えていたらイライラしたり、いつまでたっても悲しい気分が晴れなかったりする。
こんなとき、だれかに聞いてもらえば、それだけで胸がスーッとする。
「聞いてもらう」、これだけで楽になるのだ。
私も、患者さんに会うときに、これを心がける。
患者さんがいうことをよく聞き、そのまま同調する。
「ゆうべは眠れなくて、きょうは眠くてしかたありません」と患者さん。
「ほおー、眠れませんか。それはおつらいでしょう」と、感情をこめて反応する。
こちらがちゃんと聞いていることが相手に伝わらなくてはダメだ。
少しオーバーなくらいにあいづちを打つ。
「先生とお話しすると二週間はもちます」とうれしいことをいってくださる患者さんには、「それじゃ、ボクの写真をあげますから、枕元に飾ってぐっすりお休みください」と冗談をいうこともある。
私はよく「嫁と姑は名優であれ」という。
人間関係にはいい意味での演技力、パフォーマンスが必要だ。
俳優か女優になったつもりで、「それはすごい!」と大げさにびっくりしてみせる。
「大変なご苦労でしたね」と同情する。
相手が気持ちよく話せるように、こちらも会話にのっていくのが聞き上手だ。
「笑い」に治療効果があるように、人に話を聞いてもらうことにも治療効果がある。
「ほがらかに品よく生きる より」
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新しい生活パターンへの対応、とくに人間関係の変化は想像以上に心身への影響が大きい。
気分が落ち込んだり一時的にうつ状態になってしまうこともあります。
とはいえ、そのうちに治ってしまうことが多いので、うつ状態でも必ずしも病気とは言えません。
しかし、落ち込みの程度が重い時や、落ち込みが長引いてしまうと、人の意欲は奪われて行動にも影響を及ぼします。
私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンやアセチルコリン、ドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニン、アセチルコリン、ドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。
からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。
ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。
いわば元気の素です。
ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
また、ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると、動脈硬化の原因として注目されているホモシステインが増えるといわれています。
ビタミンB12について?
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