調子の悪いときほど、上を向いて

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調子の悪いときほど、上を向いて
 
何か嫌なことがあって、心が暗くなる。
そういうときは、まず笑顔が消えます。
そして、顔は下を向いて、背中は丸くなり、姿勢が悪くなる。
すると、気道が狭くなり、呼吸が浅くなり、自律神経はますます悪い方向にいきます。
副交感神経がガクンと下がるので、リンパ球の中のナチュラルキラーセルもどんどん減り、結果、風邪をひいたり、体調も崩してしまう――。
 
つまり、暗いことや嫌なことが起きたとき、人はほうっておくと、嫌なことや悪いことをもっと強化する方向に進んでしまう、いわば負のスパイラル」に陥ってしまうわけなのです。
 
とはいえ、本当につらく悲しいとき、すぐに「胸を張って元気に歩き出す」というのは、とても無理です。
だから、そんなとき、「まずは、上を向いてくださいね」と提案するのです。
どんなにつらく、嫌なことがあっても、ちょっとあごを上げるぐらいならできる。
すると気道がストレートになり、自然に呼吸が深くなる。
その結果、副交感神経の働きが上がり、自律神経のバランスが安定してくる。
つまり、上を向くことで、悪い流れ=負のスパイラルを断ち切り、無理なくプラスの方向に変えることができるのです。
 
ですから、「上を向いて歩こう」、あの歌は、自律神経的に見ても本当にすばらしい名曲だなあと思うのです。
「「これ」だけ意識すればきれいになる。 より」
 
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私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
 
脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、ビタミンB12は、葉酸をはじめとするビタミンB群、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒に摂ることが望ましいとされています。
ビタミンB12や葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。
ビタミンB12は細胞の生成にとって重要な、核酸(DNA)とたんぱく質の合成に関わっているため、健康維持に無くてはならない栄養素なのです。
 
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