「クルミ」OR「アーモンド」

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クルミ」OR「アーモンド」

 

美容でもダイエットでも、「ナッツを食べよう」という話をよく聞きますね。

 

血流力を高めるナッツ類には、クルミやアーモンド、カシューナッツマカダミアナッツなどがあります。

ピーナッツは豆類ですが、栄養素の割合がナッツ類とほぼ同じため、ナッツ類と同様に考えてよさそうです。

 

ナッツ類は脂肪分が多いものの、タンパク質や食物繊維、ポリフェノールなどの抗酸化物質を多く含んでいます。

地中海食でも積極的にとることが推奨されています。

 

特にクルミは、一部体内でEPADHAに変換される、ω-3(n-3系)多価不飽和脂肪酸(α-リノレン酸=ALA)を多く含んでいます

血管内皮細胞の機能や心血管疾患の予防に対する効果については、他のナッツ類から頭一つ抜け出ている感じです。

 

アメリカ人の健康な医療関係者の食習慣を調べたところ、28グラムのナッツ類を週5回以上食べるグループでは、ほとんど食べないグループに比べて、心血管疾患のリスクが減りました

クルミは週1回、ピーナッツとナッツ類は週2回でも効果がありました。

 

脳卒中の発症率については、クルミとピーナッツのみ、減少の効果が認められました。

ただ、残念ながら、ピーナッツバターにはあまり効果がないようです。

 

 

血管内皮細胞にもよい効果があるようです。

 

体重の多いボランティアに、クルミを60グラム含む高脂肪食、もしくはアーモンド77グラムを含む高脂肪食をとる前と4時間後で、血管内皮細胞の機能の検査を行った試験があります。

すると、クルミを含む方では、有意な改善効果を認められました。

アーモンドについては有意ではありませんが、改善の傾向があるようです。

 

さらに、メタボ傾向のある大人に、普段の食事にクルミ56グラムを追加して8週間、食べ続けてもらったところ、こちらも血管内皮細胞の機能の改善効果が認められ、血圧も下がる傾向がありました。

 

体重の増減については、いくつかの研究を解析したところ、体重が増加しない、腹囲が減少するなどの結果が確認されているものがあります

 

腹囲は内臓脂肪の指標です。

そのため、体重が減少しなくても腹囲が減少すれば、血流力はプラスになるのです。

 

また、複数の研究を解析したところ、種類によらず、1日28グラムくらいのナッツ類を食べることで、LDL(悪玉)コレステロールが、4.8mg/dl(以下単位省略)くらい減ったそうです。

 

1日60グラム以上食べると、よりLDL(悪玉)コレステロールが減り、100グラムくらい食べると、マイナス20~30にもなりました。

これは、医薬品(スタチン系製剤)に匹敵するような下がり具合です。

 

血圧に関してはピスタチオが優秀なようで、食べると上の血圧が2mmHgくらい、有意に下がるようです。

ただ、ナッツ類を食べることで血圧は下がるようですが、糖尿病があるとあまり下がらないようです。

まずは糖尿病の治療が優先でしょう。

 

ナッツはクルミを中心に、さまざまな種類のものを食べるようにしてください。

「『血流』をよくする 最高の習慣 より」

 

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「老化」と聞いたとき、どんな変化を思い浮かべますか?

顔のシミやシワ、老眼、体力の衰え……。

それらももちろん老化の1つですが、根本的な老化とは「血管が衰えること」です。

わかりやすく言うと、血管の衰えとは「動脈硬化」のことです。

動脈硬化とは、血管が「硬くなること」「狭くなること」「血栓で詰まりやすくなること」。

動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。

 

近年、動脈硬化の原因として新しく注目されているものに、ホモシステインというものがあります。

虚血性心疾患である心筋梗塞の発作を起こした人の2割程度にしか高コレステロール血症が見られないことから、これまで長い間、コレステロール以外に動脈硬化の原因となるものがあるのではないかと考えられていました。

そうして、ホモシステインがそのひとつの原因だと注目を集めるようになりました。

このホモシステインが動脈の壁に沈着すると、酸化される過程で血栓を引き起こし、血管を傷害して動脈硬化を引き起こすのです。

ホモシステインはLDLと一緒になり血管壁にコレステロールを沈着させます。

また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。

その結果、動脈硬化心筋梗塞脳梗塞になるのです。

ビタミンB12や葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。

 

ビタミンB群は、体に入った栄養成分をエネルギーに変えるときに不可欠なビタミンの仲間です。

また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。

神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。

 

ビタミンB12について?

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