「とりあえずごはん」は危険?食べる順番にご注意を
太りにくい“ベジファースト”とは?
同じメニューを食べても、食べる順番によっては太りやすさに大きな違いが現れます。
カギを握るのは血糖値です。
食事をすると食べ物に含まれる糖が小腸から吸収されます。
糖が血管内に入ると血糖値が上昇し、すい臓からは「インスリン」が分泌されます。
インスリンの働きによって糖は体中の細胞に取り込まれるほか、肝臓や筋肉に蓄積され、エネルギー源として利用されます。
ところが、たくさんの糖が一気に吸収されると血糖値は急上昇。
インスリンの働きが追いつかず、糖の余った状態になります。
あまった糖はエネルギーとしてすぐには使われず、中性脂肪として脂肪細胞へと取り込まれることになり、これが肥満へとつながってしまうのです。
こうした状態を防ぐには、糖質の多いごはんやパンなどの主食を後回しにし、野菜を最初に食べる「ベジファースト」が有効。
野菜に含まれる食物繊維が糖の吸収スピードを緩やかにするため、血糖値の急上昇が抑えられ、糖が中性脂肪に変わるのを防いでくれるのです。
血糖値の急激なアップダウンが繰り返されると、やがてインスリンの働きそのものが悪くなり、糖尿病を引き起こすおそれも……。
ダイエットはもちろん、糖尿病の予防という意味でも、ベジファーストを習慣にしたいものです。
食べる順番による血糖値の変化の違い
◎食べる順番の影響
健常者がそれぞれ白飯、サラダ、主菜を違う順番に食べ、その際の血糖値の変化を比較。
白飯→サラダ→主菜の順で摂取した場合に最も血糖値の上昇率が高くなっています。
いきなり白飯を食べると血糖値が急上昇し、その後急激に下がる
◎サラダの有無の影響
サラダを食べずに白飯のみを食べると、血糖値は最初から高くなっています。
30分後にはそれほど変わりませんが、60分後では約20mg/dlも差が出て、違いは一目瞭然です。
サラダで血糖値の上昇を抑制!
「栄養素の話 より」
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各栄養素にはそれぞれ役割があり、互いに作用し合って初めて「栄養」として働きます。
多種類の栄養素が機能を発揮し、効率よく利用されるしくみがヒトの体には整っています。
たとえば、糖質がエネルギーに変わるにはビタミンB群などが必要で、ビタミンB群が活性化するには各種のアミノ酸やミネラルが必要、…というように、栄養素を利用するにはほかの栄養素の働きが不可欠です。
よく、ヒトは1人では生きられないといいますが、栄養素もひとつだけでは機能しません。
それぞれの栄養素のよい点を最大限に引き出すためには、多種類の栄養素をバランスよく摂取することが非常に重要です。
そのためには、食品を組み合わせて食べることが一番の早道。
ひとつの食品には多くの栄養素が含まれるので、組み合わせる食品の数を増やせば増やすほど、一度に多種類の栄養素をとることができます。
食事のバランスは効率のよい栄養素の摂取に直結しているのです。
ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。
いわば元気の素です。
ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
また、ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると、動脈硬化の原因として新しく注目されているホモシステインが増えるといわれています。
ビタミンB12は主に動物性食品にしか含まれないというビタミンなので、野菜中心の食生活の人や、ダイエットをしているなど食事の量が少ない人は、ビタミンB12を補った方が良いとされています。
加齢、胃の病気、ストレスなどでも不足します。
ビタミンB12について?
https://www.endokoro.com/libra/vitamin01.html
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