「水はどれだけ飲んでもいい」はウソ
摂取量と排出量のバランスを
水は生命を維持するために欠かせないものです。
体の機能を保つ以外にも、便をやわわらかくして便秘になるのを防いだり、血液をサラサラにして脳梗塞や心筋梗塞を予防したりと、私たちの健康を支える様々な働きをしています。
だからといって、どれだけ水を飲んでもいいということではありません。
1人に何リットルもの水を飲むことをすすめる健康法や美容法もありますが、これには要注意。
水の飲み過ぎによるトラブルも見過ごせないのです。
例えば、冷たい水のとり過ぎは体を冷やし、下痢など胃腸の不調を引き起こすことがあります。
腎臓に負担がかかってむくみが現れたり、多くの尿を出すために血圧が上がる水中毒になってしまったりと、健康への深刻な悪影響も心配されます。
注意すべきは摂取量と排出量のバランスを崩さないよう、適切な水分補給を心がけること。
成人の場合、汗や呼気、排便によって排出される水分は1日約2.5L。
水分摂取はこれを基準に、食事以外で1.5Lの水分をとることを目安にしましょう。
ひとつ注意したいのが、コーヒーやアルコールなど利尿作用の高い飲み物。
これらは摂取する量よりも排出される量のほうが多くなってしまうので、水分摂取量としてカウントしません。
水の役割
◎体温を一定に保つ
運動などで体温が上昇すると、皮膚から汗を出して蒸発することで熱を奪い、体温を下げます。
◎様々な栄養を運ぶ
栄養素や酸素などのあらゆる物質を運び、老廃物などの不必要なものは体外に排出します。
◎体内の環境を維持する
新陳代謝が正常に行われるよう体液の状態を維持したり、消化や吸収などの機能を助けます。
水分とり過ぎによる影響
水は過剰に飲んでしまうと細胞から水分がにじみ出てむくみの原因になったり、体内のナトリウムの濃度が薄まって頭痛やめまい、ひどい場合には呼吸困難や意識障害を引き起こす水中毒になることもあります。
むくみ、高血圧、水中毒
「栄養素の話 より」
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認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。
ですから、脳梗塞の前兆である隠れ脳梗塞を早期発見することで多くの認知症を防ぐことができるのです。
脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。
一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。
このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。
「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。
ビタミンB12や葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。
ホモシステインはLDLと一緒になり血管壁にコレステロールを沈着させます。
また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。
老人の認知症の3割~5割を占めるアルツハイマー病の場合は、脳細胞が萎縮する病気です。
この萎縮を食い止めるためには、脳細胞を生成するためのタンパク合成、核酸(DNA)合成が順調に行われる必要があるのです。
ビタミンB12は、脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。
新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。
その結果若さにもつながると考えられます。
アルツハイマー型認知症の方々の脳脊髄中にはビタミンB12が少ないことが確認されています。
ビタミンB12について?
https://www.endokoro.com/libra/vitamin01.html
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