<第2章>しょうがは最強に免疫力が上がる
《しょうがを蒸して薬効成分を10倍に》
しょうがには体にいい成分がたくさん含まれています。
古くから洋の東西を問わず薬として用いられてきましたし、医療用漢方の7割以上に使用されていることも事実です。
しょうがはさまざまな食べ方ができますが、効果アップのために注意してもらいたい点がいくつかあります。
まず、皮を剝かず、そのまま食べるようにしてください。
有効成分であるジンゲロールは、皮付近に多く含まれるため、そこを取り除いてしまうのはもったいないのです。
次に、調理する場合は100℃以下で加熱しましょう。
ショウガオールは、100℃を超えると働きが消えてしまうので、低温で調理することが重要です。
そして最後は、おろしたら3分以内に食べることです。
しょうがの有効成分は、おろしたあと3分以上たつと、効果が減る可能性があります。
薬味などに使うときでも、おろすのは食べる直前にしましょう。
しょうがは生のままでも十分な効能がありますが、加熱して乾燥させると、ショウガオールが約10倍に増えて、より体を温めることができます。
そこでオススメなのが、家庭でも簡単に作れる、蒸ししょうがです。
しょうがを薄く切り、オーブンで加熱後、乾燥させるだけでできあがります。
食べ物や飲み物に入れて手軽に活用できますので、ぜひ作ってみてください。
しょうがに含まれる有効成分
・ショウガオール
辛味成分で、血行を促進し、体を温める。
高い殺菌作用がある。
・ジンゲロール
辛味成分で、血行・肝機能促進、抗酸化・発汗・保湿などの作用がある。
・シネオール
香り成分で、便秘改善、利尿促進、解毒、疲労回復などの作用がある。
・ジンゲロン
辛味成分で、脂肪燃焼、基礎代謝の向上、血行促進などの作用がある。
◆効能がアップする蒸ししょうがの作り方
- しょうがを皮ごと1mmぐらいの厚さに切る
- 切ったしょうがを並べ、80℃のオーブンで1時間加熱する
- 取り出したものを天日干しで1日乾燥させる
できあがったものは、包丁で細かく刻んだり、ミキサーで粉砕してから、料理や飲み物に活用する
「免疫力の話 より」
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心の病との関連で関心を集めているストレスホルモンが「コルチゾール」です。
コルチゾールは、副腎から分泌されると、血液にのって体内を循環しながら、エネルギー源の補充などの重要な役割を果たします。
役割を終えると脳にたどり着いて、脳に吸収されます。
これが、正常なストレス反応の流れです。
ところが、主に「我慢するストレス」状態が長い期間にわたって続き、ストレスが積み重なっていくと、コルチゾールがとめどなく分泌され続けるようになってしまいます。
こうなると、状況が一変します。
コルチゾールが脳にあふれて、その一部をむしばんでいくのです。
まさに、ストレス反応が暴走して、ありふれたストレスが「キラーストレス」と化してしまうのです。
副腎が疲れている人に圧倒的な足りない栄養素は、ビタミンB群になります。
ビタミンB群は、抗ストレスホルモンを合成するときに必要な栄養素です。
そのため、ストレスが多く抗ストレスホルモンを大量に必要とする人などは、体内のビタミンB群が不足しがちになります。
その結果、抗ストレスホルモンが十分につくれなくなり、副腎がますます疲れてしまうのです。
また、ビタミンB群は、体を動かすエネルギーをつくりだすためにも必要な栄養素。
私たちの体を構成している細胞には、ミトコンドリアというエネルギー生成工場があり、摂取した食べ物を燃焼させて、「ATP(アデノシン三リン酸)」というエネルギー物質をつくっています。
このATPをつくり出す過程で必要なのがビタミンB群です。
ビタミンB群が不足すると、ミトコンドリアでATPが十分につくれなくなる。
ATPが足りなくなると、体がだるくて疲れが取れなくなったり、頭の回転が悪くなってきたりします。
からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。
ほとんどのビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。
いわば元気の素です。
B群は協力しあっていますから、どれが欠けても疲れやすくなります。
したがっていっしょにとるのが効果的です。
ビタミンB12について?
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