完熟トマトとオイルは最強のコンビ
免疫力アップにオススメの食材《トマト》
真っ赤な完熟トマトは甘くて食べやすいうえ、実は成分の面でも若いトマトより優れている。
トマトにはファイトケミカルのリコピンが含まれており、これが多いほどトマトは赤くなるのだ。
真っ赤で適度に柔らかいのが完熟のサイン。
少々硬い場合は常温で1~2日置いておくと食べごろになる。
◆免疫力アップのポイント
・トマトの赤い色はリコピンの色。真っ赤な完熟トマトほどいい
・βカロテンやビタミンCも多く免疫力は最強
トマトに含まれるリコピンは、抗酸化作用を持つファイトケミカルの一種で、その抗酸化力はなんとβカロテンの約2倍。
真っ赤に熟してリコピンをたっぷり含むトマトを食べましょう。
このリコピンは油といっしょにとると吸収がよくてオススメ。
トマト料理にはオリーブオイルがよく合いますが、じつはリコピンを摂取するのにこの組み合わせは最強なのです。
なお、トマトにはリコピンだけでなく、皮膚や粘膜の保護につながるβカロテンや、NK細胞を活性化させるビタミンCも豊富に含まれています。
免疫力アップにうってつけですね。
にんじんは皮ごと食べる
免疫力アップにオススメの食材《にんじん》
にんじんはβカロテンを豊富に含む緑黄色野菜。
βカロテンは抗酸化作用があるほか、体内で必要に応じてビタミンAに変化する。
ビタミンAは皮膚や粘膜を保護する働きがあり、免疫力の点でとても重要。
葉の付いたにんじんも売られているが、この葉の部分にはとくにビタミンCが多く含まれている。
◆免疫力アップのポイント
・抗酸化作用に優れたβカロテンが豊富
にんじんはβカロテンに加え、ポリフェノールの一種であるアントシアニンも豊富に含んでいます。
アントシアニンもβカロテンと同様に抗酸化作用があり、がんや生活習慣病の予防に役立つことがわかっています。
このアントシアニンは皮の近くの部分に多く含まれているため、できれば皮を剥かずににんじんを丸ごと食べるのが理想的。
なお、βカロテンは油とともにとると吸収かよくなります。
油で炒めてきんぴらにしたり、生で食べる場合はドレッシングをかけると効果的。
煮物にする場合は一度炒めてから煮込むのがオススメです。
「免疫力の話 より」
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血管は「酸化」していくことで傷ついていきます。
たとえば、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が動脈硬化の原因になるということを聞いたことがあるかもしれません。
LDLコレステロール(以下LDL)が血管にへばりついて、プラークと呼ばれるこぶを血管の壁に形成していくのです。
でも、LDLには2種類あることをごぞんじですか?
それは、酸化したLDLと酸化していないLDLです。
LDLの中でも血管に悪さをしていたのは、実は酸化LDLだったのです。
ということは、血管を酸化から守るシステムがしっかりできていれば、酸化LDLは血管に付着しづらくなる。
それが血管老化を防ぎ、血管強化につながるということです。
この、血管の酸化を抑えてくれるのが、実はビタミンなのです。
ビタミンの中でも特に大事なビタミンが、ビタミンCとビタミンEです。
ビタミンCとビタミンEの抗酸化力は、非常に強力です。
心筋梗塞を起こした患者さんのグループが正常のグループよりも血中のビタミンC、ビタミンEの濃度が低かったとする報告もあります。
この2つのビタミンに、ビタミンAを加えた3つのビタミンは、いずれも抗酸化力が強く、ビタミンACE(エース)と呼ばれています。
そしてもうひとつ忘れてはいけない大事なビタミンがあります。
それはビタミンBです。
ビタミンBにはいくつかの種類があり、ビタミンBグループとして存在しています。
ビタミンBの抗酸化力は強くありませんが、細胞のエネルギー産生やエネルギー代謝を効率よくするためにはなくてはならないビタミンです。
体内で起こっている「酸化」の抑制にも間接的に関わっています。
B群は体中の細胞の正常な代謝活動を助ける「補酵素」として、欠かせない存在なのです。
ビタミンB12やB6、葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。
また、ビタミンBは8種類すべてが互いに協力しあって体のエネルギーを生み出す働きに関わっているため、一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
ビタミンB12について?
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