ごぼうのアク抜きはほどほどに
免疫力アップにオススメの食材《ごぼう》
独特の食感で日本人になじみ深い根菜のごぼう。
アクを抜いてから使わないと料理が黒くなってえぐみが出てしまうが、この黒い成分こそがタンニンやクロロゲン酸という大事なファイトケミカルである。
また、ごぼうは水溶性食物繊維のイヌリンも豊富で、これらの成分は皮の部分にとくに多く含まれている。
◆免疫力アップのポイント
・抗酸化作用のあるタンニンやクロロゲン酸を含む
・これらは皮に多く含まれ、アクの元となっている
・皮を剥かずアクも抜き切らないのが免疫力の点では理想的
ごぼうは皮の部分に大事な成分が多いため、皮を完全に剥いてしまってはもったいない。
包丁の背で表面を軽くこそげとるくらいがオススメです。
また、ごぼうはアクが強いため水にさらしてアク抜きをするのが一般的ですが、このときタンニンやクロロゲン酸、イヌリンといった大事な成分も流れ出てしまいます。
アク抜きは軽く水ですすぐ程度にし、ほどほどで済ませましょう。
なお、ごぼうは調理前に電子レンジで軽く加熱(500Wで40秒くらい)しておくと、抗酸化作用がより強くなって免疫力アップが期待できます。
レンコンは毎日食べる
免疫力アップにオススメの食材《レンコン》
レンコンはハスの地下茎にあたる部分で、タンニンやクロロゲン酸が豊富な根菜である。
ごぼうと同様にきんぴらや煮物などの具材として親しまれているが、そのほかにもパウダー状にして振りかけたり、すりおろしてハンバーグにしたりと、調理方法のバリエーションに富む。
またビタミンCも豊富である。
◆免疫力アップのポイント
・ごぼうと同様にタンニンやクロロゲン酸が豊富
・これらは花粉症などのアレルギー症状を抑える
・毎日こつこつ食べ続けて体質改善
アレルギー症状のひとつである花粉症は、免疫機能が花粉に反応して過剰に抗体を作ってしまうのが原因。
レンコンに含まれるタンニンやクロロゲン酸は、こうした抗体の産生を抑え、花粉症を和らげる効果があります。
とはいえ、薬と違って即効性があるわけではないので、毎日こつこつと気長に食べ続けるのが大事。
1日に食べる量は25~30g程度でかまいません。
3ヶ月も続けるとだいぶ体質が改善されるといわれます。
なお、これらの成分は皮やその近くに多く含まれるため、できるだけ皮を剥かず水洗いをする程度に留めるのが理想的です。
「免疫力の話 より」
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寒暖の差、生活の変化が激しい毎日は、私たちの身体にも大きなストレスを与えます。
そんな日々が続くと、自律神経は、その変化に対応しきれなくなって、やがて疲れやめまい、不眠、頭痛といった症状が現れてきます。
とくに人間関係の変化は想像以上に心身への影響が大きい。
気分が落ち込んだり一時的にうつ状態になってしまうこともあります。
とはいえ、そのうちに治ってしまうことが多いので、うつ状態でも必ずしも病気とは言えません。
しかし、落ち込みの程度が重い時や、落ち込みが長引いてしまうと、人の意欲は奪われて行動にも影響を及ぼします。
からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。
ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。
いわば元気の素です。
脳を酷使するときにも、たくさんのビタミンB群が消費されています。
B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。
糖質を分解するB1が不足すると、脳のエネルギーが不足し、とたんに頭が回らない状態になります。
また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。
神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンやセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。
ビタミンB群とは、体に入った栄養成分をエネルギーに変えるときに不可欠なビタミンの仲間です。
B1、B2、B6、B12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチンの8種類を総称して「ビタミンB群」と呼んでいます。
8種類すべてが互いに協力しあって体のエネルギーを生み出す働きに関わっているため、一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
また、B群は、体内で起こっている「酸化」の抑制にも間接的に関わっています。
B群は体中の細胞の正常な代謝活動を助ける「補酵素」として、欠かせない存在なのです。
ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると動脈硬化の原因物質 (ホモシステイン・活性酸素)が増えるといわれています。
ビタミンB12について?
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